登山の装備は、常に「持っていくかどうか」で悩むもの。その中でも手袋は特に迷いやすいアイテムではないでしょうか？
重いのは嫌だけど、寒い時にないと困る。そんなジレンマを解決するのが、山と道の「UL Mittens」。
重量はなんとSサイズでたった19g。Mサイズでも23gという驚異の軽さで、レインミトンとしてもウインドグローブとしても活躍する超軽量ミトンです。
素材は、通気性と防水性を兼ね備えた「Pertex Shield Air」。2024年モデルではフィット感が向上し、より実用的になりました。そんなUL Mittensを実際に使ってみたのでレビューしていきます！
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YouTubeをチェック！山と道 UL Mittens の特徴｜超軽量＆高機能なミトン
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 製品名 | 山と道 UL Mittens |
| 素材 | Pertex Shield Air (ナイロン100%) |
| 撥水加工 | C6 DWR (耐久性撥水加工) |
| 重量 | 19g (Size S) / 23g (Size M) |
| サイズ | S / M |
| 防水性 | 素材自体は防水だが、シーム処理なし |
| 透湿性 | 透湿ではなく通気する素材を採用 |
| 通気性 | 0.4cc/㎠・s（JIS L1096A） |
| 透湿性 | 10,000g/㎡/day（A-1） / 40,000g/㎡/day（B-1） |
| 耐水圧 | 10,000mm 以上（メーカー公表値） |
| 引裂強度 | たて 3kg / よこ 3kg （JIS L1096D） |
| 引張強度 | たて 42kg / よこ 30kg （JIS L1096A） |
| カラー | Black / Navy / Blue / Slate Khaki / White |
| 機能 | 防風・防水（シーム処理なし）・超軽量・コンパクト収納 |
| 特徴 | UL All-weather Hoody の端材を活用 |
| おすすめ用途 | 登山・ULハイク・トレイルラン・防風対策 |
| 注意点 | シーム処理なしのため完全防水ではない |
超軽量ながら防風・防水性を兼ね備え、しかも収納時はどんなポケットにも収まるコンパクト設計。風の強い稜線での行動や、急な冷え込みへの対応策として、持っていて損はないアイテムです。
① 23gの圧倒的な軽さと携行性
このミトンの最大の特徴は、何と言っても驚異的な軽さ。Sサイズで19g、Mサイズでも23gと、ほぼ「無い」に等しい重さです。折りたたむとポケットにすっぽり収まるほどコンパクト。荷物を少しでも軽くしたいUL（ウルトラライト）ハイカーにとって、これはかなりのメリット。
たとえば、一般的な防水グローブは軽くても100g前後。ウィンドシェルグローブでも50g程度はあるので、このミトンがどれだけ軽いかがわかるでしょう。「持っていこうかどうか悩むレベル」の軽さなので、実質「迷わず持っていける」手袋です。
② Pertex Shield Air 採用｜通気性と防水性を両立
このミトンの素材には、Pertex Shield Airというハイテク素材が採用されています。この素材は、「防水透湿」 を超えた「通気防水」という独自の特性を持ちます。
一般的な防水透湿素材（ゴアテックスなど）は、湿気を外に逃がす「透湿」機能を持っていますが、それでも蒸れやすいのが弱点でした。一方で、Pertex Shield Airは「実際に通気する」構造になっており、内部の湿気がこもらず快適。
これにより、手袋の中が蒸れにくく、特に行動中の手汗による冷えを防げるのが大きなポイント。軽量ながらも耐久性撥水加工（C6 DWR）が施されているので、小雨程度なら問題なく弾いてくれます。
③ 2024年モデルの進化｜フィット感の向上
2024年モデルでは、パターンが見直され、手へのフィット感が向上しました。特に親指部分が立体構造になり、動きやすさがアップ。ウルトラライト系の装備は、軽量化のためにフィット感が犠牲になることが多いですが、UL Mittensはそのバランスが絶妙です。
また、シンプルなデザインながら左右の判別がしやすいように手の甲に大きく「RIGHT」「LEFT」 のプリントが入っているのも地味に便利なポイント。
④ スマホ操作が可能
薄手の生地のおかげで、手袋をつけたままスマートフォンのタッチパネル操作が可能。GPSアプリでルートを確認したり、写真を撮ったりする際にいちいち手袋を外さなくていいのは助かります。ただし、インナーグローブを着けた状態では使用できないので注意。
実際に使ってみた感想｜風の強い稜線では最適解！
① 風の冷たさをしっかりブロック
実際に登山で使用してみたところ、風の強い稜線ではしっかりと冷たい風を防いでくれることを実感しました。通常のウィンドシェルグローブよりも軽いのに、防風性能はしっかりしているのが驚きです。
特に、稜線上で風が強い時や寒冷地での行動中に「指先が冷えないだけでこんなに快適になるのか」と実感。手袋をつけるか迷うような中途半端な気温でも、この軽さなら気軽にポケットから取り出せます。
② 蒸れにくいから長時間快適
透湿性能が高いため、手の中が蒸れにくく、汗冷えしないのも好印象。防水透湿グローブは蒸れがちで、長時間の使用後に手がじっとりすることがよくありますが、UL Mittensはそれがありませんでした。長時間行動する登山やトレイルランニングには最適です。
③ 雨には要注意｜シーム処理なしなので完全防水ではない
一点注意が必要なのは、「完全防水ではない」ということ。シーム（縫い目）の防水処理がされていないため、長時間の雨の中では水が染み込んできます。防水性を高めたい場合は、自分でシーム処理を施すのがベター。
山と道 UL Mittensはこんな人におすすめ
✔ ULハイカー ：装備の軽量化を徹底したい人にとって、23gのUL Mittensは理想的。一般的なグローブは軽くても50g前後ですが、これはその半分以下。ポケットに入れても邪魔にならず、持ち運びの負担はほぼゼロ。UL（ウルトラライト）スタイルを追求する人なら、迷わず手に入れたいアイテムです。
✔ 稜線の風対策をしたい人 ：標高の高い稜線では、晴れていても強風が吹くことがあり、指先の冷えが行動の妨げになります。UL Mittensは防風性に優れたPertex Shield Air素材を採用しており、風をしっかりブロック。シンプルなミトン型だからこそ、無駄な隙間がなく、効率的に手を温められます。
✔ 登山でスマホを使う人 ：山でのナビゲーションや撮影にスマホを使う人にとって、グローブの脱着はストレス要因。UL Mittensは超薄手の生地で、装着したままスマホのタッチ操作が可能。GPSアプリをチェックしたり、絶景を撮影したりする際も、冷たい風の中で手を出す必要がありません。ただし、インナーグローブを併用するとタッチ操作はできなくなるので注意。
✔ レインウェアを補完したい人 ：完全防水ではないものの、C6 DWR（耐久撥水加工）により小雨程度ならしっかり弾きます。突然の雨や、朝露で手が濡れるのを防ぐのにちょうどよく、レインウェアと組み合わせれば雨の日の行動も快適に。ミトン型のシンプルな構造なので、濡れても速乾性が高く、すぐに乾くのもメリットです。
まとめ｜ULミトンとしては最適解かも？
山と道 UL Mittensは、「軽さ・防風性・透湿性」のバランスが非常に優れたULミトンです。完全防水ではないものの、風を防ぎつつ蒸れにくいので、行動中の快適性は抜群。特に、強風下の登山やウルトラライト装備を追求する人には最適な選択肢と言えます。
23g（Mサイズ）という軽さは、もはや「持ち運ぶ負担がゼロ」と言っても過言ではないレベル。迷ったらとりあえず持っていける、それがUL Mittensの最大の魅力です。
軽量グローブを探しているなら、間違いなく候補に入れるべきアイテムでしょう！
