登山漫画の中でも圧倒的な人気を誇る『ヤマノススメ』。

女子高生×登山という組み合わせで、初心者からガチ登山好きまで幅広く支持されている名作です。

この記事では、ヤマノススメ全巻の魅力・あらすじ・面白さ・なぜ長く愛されているのかを、登山好き目線でわかりやすく解説します。
ヤマノススメとは?|初心者向け登山漫画の決定版

『ヤマノススメ』は、しろ先生による登山をテーマにした漫画で、2011年から連載が続くロングヒット作品です。

舞台は埼玉県・飯能市を中心とした実在の山々で、リアルな登山描写と日常ドラマが融合した「ゆるふわアウトドアコミック」として知られています。
最大の特徴は、登山のリアルと、キャラクターの成長ストーリーが自然にリンクしている点。単なる趣味漫画ではなく、「人が一歩ずつ成長していく物語」としても高い評価を受けています。
ヤマノススメの基本あらすじ

主人公は、インドア派で高所恐怖症の女子高生・雪村あおい。
幼馴染の倉上ひなたとの再会をきっかけに、あおいは少しずつ登山の世界へ足を踏み入れていきます。
最初は低山の天覧山や高尾山といった初心者向けの山からスタートし、仲間たちと一緒に経験を積みながら、より本格的な山へと挑戦していく構成です。
物語は「一合目、二合目…」という独自の話数表記で進み、まるで読者自身も一緒に登っているかのような感覚を味わえるのが特徴です。
全巻を通して描かれる成長ストーリー

ヤマノススメの最大の魅力は、登山レベルと精神的な成長がリンクしている点です。
序盤では、
- 低山での緊張
- 装備選びの失敗
- 体力不足や不安
といった「初心者あるある」が丁寧に描かれます。
そこから、
- 富士山への挑戦
- 谷川岳・木曽駒ヶ岳など中〜上級向けの山
- 冬山・テント泊・縦走
といった、よりリアルで難易度の高い登山へとステップアップしていきます。
単に山がレベルアップするだけでなく、人間関係・自信・挫折・再挑戦といった感情面の変化も細かく描かれるため、ストーリー漫画としての完成度も非常に高いです。
ゆるふわ登山漫画『ヤマノススメ』の全巻あらすじ・魅力を紹介
以下では、登山漫画『ヤマノススメ』の各巻について、簡単なあらすじとともに、それぞれの巻ならではの見どころ・魅力をわかりやすく紹介していきます。
これから読み始める方にも、すでに読破した方にも、シリーズを振り返るガイドとして役立つ内容になっています。
ヤマノススメ 1巻

幼い頃に交わした「また一緒に山に登ろう」という約束。久しぶりに再会したあおいとひなたは、その約束をきっかけに、止まっていた時間を少しずつ動かし始めます。
高所恐怖症になってしまったあおいが、不安と戸惑いを抱えながらも初めての低山に挑戦。第1巻は、登山の第一歩と、二人の関係が再び動き出す“始まりの物語”が丁寧に描かれます。
ヤマノススメ 2巻

少しずつ登山に慣れてきたあおいは、ひなたたちと一緒に、これまでよりも本格的な山に挑戦していきます。仲間と過ごす時間の中で、山の楽しさだけでなく、達成感や悔しさも知っていく巻です。
初めての“本格登山”を通して、自分の弱さと向き合いながら一歩ずつ前に進むあおい。第2巻は、アウトドアが「特別な体験」から「好きな時間」へと変わっていく、成長の転換点が描かれます。
ヤマノススメ 3巻

登山の楽しさを実感し始めたあおいは、次なる目標として「日本一の山」を意識し始めます。三つ峠山から見えたその存在は、これまでの低山とはまったく違う、遠くて大きな目標として彼女の心に刻まれます。
憧れと不安が入り混じる中、少しずつ高まっていく挑戦への気持ち。第3巻は、“登る楽しさ”から“目指す山ができる喜び”へとステージが進み、物語が大きく動き出す転換点が描かれます。
ヤマノススメ 4巻

これまで数々の山を経験してきたあおいは、ついに幼い頃の記憶と向き合う「思い出の山」へ向かう決意をします。ひなたと再びあの場所を目指すことで、止まっていた想いが少しずつ動き出します。
山小屋宿泊にも挑戦し、登山が“日帰り”から“旅”へと変わる節目の巻。第4巻は、過去と現在が重なり合い、二人の関係と物語の軸がより深く描かれる、感情面でも大きな転換点となります。
ヤマノススメ 5巻

思い出の山を越えたあおいたちは、夏休みをきっかけに、さらに行動範囲を広げていきます。アルバイトで資金をため、温泉やさまざまなアウトドア体験を通して、登山が生活の一部として定着していく様子が描かれます。
新しい仲間との出会い、そして初めてのテント泊にも挑戦。第5巻は、日帰りや山小屋泊から一歩進み、アウトドアの世界がぐっと広がる、夏らしい開放感に満ちた一冊です。
ヤマノススメ 6巻

温泉やアルバイト、学校生活と、日常もアウトドアも忙しく充実するあおい。仲間との時間を楽しむ一方で、過去の経験を思い返しながら、心の中である“リベンジ”への想いが静かに芽生えていきます。
楽しい日常の裏で固まっていく、大きな挑戦への決意。第6巻は、これまで積み重ねてきた経験が一つの目標へと収束していく、冒険の前夜ともいえる緊張感が描かれる重要な巻です。
ヤマノススメ 7巻

富士山リベンジに向け、あおいは本格的な体力作りと装備の見直しに取り組み始めます。初めての登山靴やトレイルラン、縦走など、新しい世界に触れながら、登山への向き合い方も大きく変わっていきます。
準備が進む一方で、ひなたとの関係に思わぬすれ違いが生まれる展開も。第7巻は、身体だけでなく心の準備も試される、富士山編本格突入前の緊張感が色濃く描かれる一冊です。
ヤマノススメ 8巻

富士山リベンジに向けて本格トレーニングが始まり、あおいは実際に富士山で走るという実践的な練習にも挑戦します。体力づくりと高所への慣れを同時に進める中で、登山への向き合い方がさらに現実的なものへと変化していきます。
一方で、ダッチオーブン料理やカメラ、コーヒーなど、山以外のアウトドア要素も充実。第8巻は、富士山本番に向けた“仕上げ段階”と、秋のアウトドアの楽しさが同時に描かれる、準備と日常が交差する巻です。
ヤマノススメ 9巻

秋から冬へと季節が移り変わり、あおいたちは本格的に“冬の山”へと踏み出していきます。滋賀の山や、ほのかの案内で訪れる群馬の山など、新しいエリアでの登山を通して、行動範囲と経験値が一気に広がっていきます。
クリスマスパーティーなど日常イベントを挟みつつ、スノーシューを使った冬山登山にも挑戦。第9巻は、四季の中でも難易度が上がる“冬登山”という新ステージに突入し、アウトドアの幅が大きく広がる転換点の巻です。
ヤマノススメ 10巻

厳しい寒さが続く中でも、あおいたちは冬ならではのアウトドアに次々と挑戦していきます。高尾山での初詣登山や、アイゼンを装備しての本格的な冬山登山など、季節に合わせた登山スタイルがより実践的になっていきます。
さらに、お酒を交えた大人の山行や、余ったお餅を活用したアウトドアごはん、バレンタイン登山など、イベント感あふれる山の楽しみ方も満載。第10巻は、寒い季節でも止まらない“挑戦と遊び心”が詰まった、冬アウトドア充実編の一冊です。
ヤマノススメ 11巻

春を目前に控え、クラス全体での登山や、夜の学校での特別な時間など、日常と非日常が入り混じるイベントが続きます。仲間との思い出作りを重ねる中で、学生生活の節目を強く意識する巻となっています。
一方で、かえでは進路という大きなテーマに直面し、将来について本気で悩み始めます。さらに、ひなたの母親も登場し、人間関係の広がりと変化が描かれることで、第11巻は“成長と選択”が色濃く刻まれる転機の一冊です。
ヤマノススメ 12巻

春を迎え、クラス替えや新しい出会いに戸惑いながらも、あおいは再び富士山への挑戦を見据えて本格的な体力づくりに取り組み始めます。鈍った体を鍛え直すため、これまで以上にハードな縦走トレーニングにも挑戦します。
一方で、装備や計画など、山に向けた“準備”の大切さも強く描かれるのが第12巻の特徴。出会いと特訓が同時に進み、富士山再挑戦への流れがいよいよ本格化する、助走として重要な一冊です。
ヤマノススメ 13巻

富士山リベンジという大きな目標を見据えながら、あおいたちは登山以外のアウトドアにも積極的にチャレンジしていきます。川辺でのクライミングやスピードハイクなど、体力とスキルを鍛える多彩なアクティビティが描かれます。
さらに、登山用の時計選びなど、装備やギアにフォーカスしたエピソードも登場。第13巻は、目標に向けて“楽しみながら鍛える”フェーズが色濃く、アウトドアの幅広さと成長過程の両方が味わえる一冊です。
ヤマノススメ 14巻

富士山への想いが高まる中、連れて行かれたのはまさかの“小さな富士山”。肩透かしのようでいて、着実なステップアップにつながる山行が描かれ、あおいたちは経験を一つずつ積み重ねていきます。
さらに、丹沢山での山小屋泊にも挑戦し、装備や行程管理など、より実践的な登山スタイルへとレベルアップ。第14巻は、寄り道しながらも確実に前進していく、“成長実感型”の一冊です。
ヤマノススメ 15巻

丹沢での山行の疲れが残る中、あおいとひなたが次に選んだのは蓼科山。ほのかも合流し、暴風という厳しいコンディションの中での登頂に挑むことになります。天候に翻弄されながらも、確かな達成感を得る山行が描かれます。
悪天候の合間に垣間見える八ヶ岳の峰々は、次なる目標への強い動機づけに。第15巻は、困難な状況を乗り越えることで精神的にも大きく成長し、“次のステージ”を意識し始める転換点となる一冊です。
ヤマノススメ 16巻

入念な計画のもと、あおいはひなた、かえで、ここな、ほのかと共に、ついに富士山へ挑戦します。御殿場ルートからの登山に挑み、高地順応や天候の不安と向き合いながら、いよいよ山頂と御来光を目指す本格的な山行が描かれます。
曇天の中で揺れる気持ちや、体調管理・ペース配分など、富士登山のリアルな緊張感が丁寧に描写。第16巻は、シリーズを通して積み重ねてきた経験が結実する、物語の大きな山場となる一冊です。
ヤマノススメ 17巻

宝永山の山頂に立つも、吹き荒れる強風と単調な景色に体力だけでなく感覚まで奪われていく一行。時間や距離の感覚が曖昧になる中、厳しい判断を迫られる下山の選択が描かれます。
念願の富士山御来光という大きな目標を達成したあおいは、達成感と同時にぽっかり空いた心と向き合うことに。次の一歩をどう踏み出すのか、成長と迷いが静かに胸に響く一冊です。
ヤマノススメ 18巻

「第三の鎖」を回避したまま石鎚山を登頂したかえでと小春は、達成感よりも拭えない物足りなさを抱えることに。納得のいく登山を求め、あえて別ルートでの再挑戦を選びます。
待ち受けていたのは、足を踏み外せば命に関わる高度感抜群の難所。恐怖と向き合いながら一歩ずつ進む二人の姿が、覚悟と本気の登山を強く印象づける緊張感あふれる一冊です。
ヤマノススメ 19巻

真夏の図書館で偶然再会したここなとかえでは、ロングトレイルの話題から意気投合。新たな挑戦として「みちのく潮風トレイル」に興味を持ち、それぞれの想いを胸に同行することを決めます。
日帰り登山とは違う、長く歩き続ける旅の始まり。風景と時間を味方にしながら進む二人の道のりは、これまでとは違う“歩く楽しさ”と成長の形を描き出します。
ヤマノススメ 20巻

久しぶりに父と出かけた買い物をきっかけに、あおいは思いがけず“翡翠探し”という小さな冒険へ。何気ない日常から始まるアウトドア体験が、親子の距離と発見の楽しさをやさしく広げていきます。
ひなたとあおいは、久々に二人きりでのハイキングへ出発。気負わない歩きと会話の中で、山ではない場所でも味わえる「一緒に歩く楽しさ」が、心に残る時間として描かれます。
ヤマノススメ 21巻

進路に悩むゆうかを気にかけた小春は、気分転換も兼ねて電車での小さな旅へ連れ出します。目的地は、かつて大切だった“忘れかけていた場所”。過去と向き合う時間が、心を静かにほどいていきます。
移動と再訪を通して描かれるのは、前に進むために必要な立ち止まりの大切さ。山ではない場所でも、歩き、考え、感じることで、次の一歩が見えてくる――そんな余韻の残るエピソードが詰まった一冊です。
ヤマノススメ 22巻

久しぶりに旧友と電話で話したあおいは、思い出作りのために一緒に登る山を選ぶことに。かえでに相談した末、目的地は乗鞍岳に決定し、再会と登山への期待が少しずつ高まっていきます。
一方で、あおいを悩ませるのは夜行バスでの長距離移動。不安とワクワクが入り混じる中、旅のスタート前からすでに“冒険”は始まっている――そんな心の揺れを丁寧に描いた一冊です。
ヤマノススメ 23巻

お父さんに誘われ、横須賀港の護衛艦見学とあわせて鷹取山へ向かうことになったあおい。最初は気乗りしなかったものの、写真映えする岩肌の山と聞き、次第に気持ちが動いていきます。
曇り空の下で歩き始めた登山道では、これまで気づかなかった発見が次々と。何気ない山行の中にある“見方が変わる瞬間”を描いた、静かな気づきが印象に残る一冊です。
ヤマノススメ 24巻

ライチョウを見たいここな、自分の登りたい山を探すあおいとひなた、そして劔岳に挑む決意を固めるかえで。それぞれの想いを胸に、舞台は北アルプスへと移っていきます。
しかし本格的な登山が始まる前から、移動や準備など想像以上に長い道のりが待ち受けることに。山に向かうまでの“プロセス”も含めて描かれる、挑戦の始まりを感じさせる一冊です。
ヤマノススメ 25巻

標高を上げるにつれて息が切れ、登山の厳しさを体で知るあおい。一方かえでは、難所が続くルートに集中力を削られ、余裕を失いながらも前へと進みます。
それぞれが異なる形で壁にぶつかる中、気力と体力を振り絞って進む彼女たち。山頂はまだ遠く、極限の中で問われる覚悟と踏ん張りが印象的な一冊です。
ヤマノススメ 26巻

進路への不安を抱えたあおいは、みおたちと合格祈願へ。将来と向き合う静かな時間が描かれ、心の揺れや迷いが丁寧に映し出されます。
一方、かえでと小春は沖縄へ弾丸トリップ。行き当たりばったりの旅の中で見せる二人の関係性と開放感が、物語に明るい余韻を残す最終巻です。
ヤマノススメが面白い理由①|登山のリアルさ

実在の山・実在の装備・実際の登山ノウハウが数多く登場するのが大きな魅力です。
作中では、
- 登山靴・ザック選び
- 防寒対策
- 高山病
- 下山の怖さ
- 天候判断
など、初心者がつまずきやすいポイントが自然に解説されます。
そのため、
「これから登山を始めたい人の教科書代わり」として読む人も多く、
登山漫画の中でも実用性が非常に高い作品です。
ヤマノススメが面白い理由②|キャラクターの魅力

ヤマノススメはキャラ人気も非常に高く、それぞれが違った魅力を持っています。
- 雪村あおい:内向的だけど少しずつ成長する主人公
- 倉上ひなた:明るく行動力の塊なムードメーカー
- 斎藤楓:経験豊富な頼れる先輩
- 青羽ここな:癒し系&意外と有能
それぞれが違う立場・価値観で登山に向き合うため、読者は自分に近いキャラに感情移入しやすいのも大きな強みです。
ヤマノススメ全巻の読みどころ(ざっくり時系列)

※ネタバレを避けた形で要点のみまとめます。
序盤(1〜3巻あたり)
- 低山デビュー
- 登山の楽しさと怖さを知る
- 富士山への初挑戦と挫折
中盤(4〜10巻あたり)
- 谷川岳・木曽駒ヶ岳など本格登山
- 冬山・雪山・テント泊
- 仲間とのすれ違いや成長
後半〜最新巻
- より高度な山
- 写真・トレラン・縦走など多様なスタイル
- 登山との向き合い方がより大人の視点に
巻数が進むほど、「ゆるふわ」→「かなりリアル」寄りになっていくのも特徴です。
アニメ化も大成功|4期+OVAまで制作

ヤマノススメはアニメ化もされており、第1期〜第4期+OVAまで制作されるほどの人気作品です。
アニメでは、
- 飯能市の風景
- 山の空気感
- ご来光や山頂の景色
などが美しく描かれ、漫画とはまた違った魅力を楽しめます。
ヤマノススメはこんな人におすすめ

- 登山を始めたい初心者
- 登山経験者で「あるある」に共感したい人
- 日常×趣味系の漫画が好きな人
- 女の子キャラ中心のほのぼの系が好きな人
- 実在の山が出てくる作品が好きな人
特に、「登山に興味はあるけど難しそう」と感じている人には、間違いなくおすすめの作品です。
ヤマノススメ全巻まとめ|長く愛される理由

『ヤマノススメ』が10年以上続く人気作である理由は、単なる登山漫画ではなく、
- 人の成長
- 挫折と再挑戦
- 仲間との関係
- 趣味としての登山のリアル
これらを丁寧に積み重ねてきたからです。
全巻を通して読むことで、「登山という趣味の奥深さ」と「人が変わっていく過程」の両方を味わえる、非常に完成度の高い登山漫画と言えるでしょう。




























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