「登山なんてやめとけ」
そういった言葉を見かけた方も多くいると思います。
危険なのではないか、つらいだけではないか、お金が無駄になるのではないか——その迷いは、とても正常です。

結論から言うと、準備せずに始める登山は本当に“やめとけ”です。
しかし、正しい知識と装備、現実的な山選びをすれば、登山は人生を豊かにする趣味にもなります。
この記事では、「やめとけ」と言われる理由を徹底的に掘り下げ、そのうえで後悔しない始め方まで具体的に解説します。
なぜ「登山はやめとけ」と言われるのか?リアルな理由を深掘り
登山に対して「やめとけ」と言われるのには、ちゃんと理由があります。
感情論ではなく、実際に経験した人たちの声から見えてくる現実です。
① 山は本当に危険だから

山岳遭難は毎年発生しています。特に山が多い長野県では、道迷い・滑落・転倒などの事故が継続的に報告されています。
よくあるパターンは以下です。
- 地図を持たずに入山
- 体力不足で下山できなくなる
- 雨で足場が悪化
- 夕方になり視界が悪くなる
自然は「自己責任」の世界です。
助けがすぐ来るとは限りません。
② 想像以上にきつい(本当にきつい)
観光気分で登ると後悔します。
例えば観光名所として有名な富士山。

「日本一の山だから一度は」と挑戦する人が多いですが、高山病・寒さ・渋滞で苦しむケースも少なくありません。
低山でも油断は禁物です。
岐阜の金華山のような標高300m台の山でも、急登ルート(馬の背)では普通に息が上がります。
登山は“ゆるい散歩”ではありません。
③ お金がかかる現実

最低限そろえるべきもの:
- 登山靴
- ザック
- レインウェア
- ヘッドライト
- 防寒着
まともにそろえると5万〜10万円は普通です。
「趣味にそこまで出せる?」という疑問は当然です。
④ 天候が読めない
晴れ予報でも山頂は別世界。
強風・ガス(濃霧)・急な雨。
特に標高が上がるほど天候変化は激しくなります。
街の感覚で判断すると危険です。
⑤ SNSとのギャップ
SNSでは絶景しか写りません。
- 汗だくの顔
- 泥だらけの靴
- 強風で飛ばされそうな瞬間
こうした“裏側”は投稿されにくい。
結果、「思ってたのと違う」となります。
登山をやめたほうがいい人の特徴

これはとても重要なポイントです。登山は誰でも楽しめる趣味ですが、向き不向きがあるのも事実です。
自分を守るためにも、少し立ち止まって考えてみてください。
準備が面倒
登山は「思いつき」で行くものではありません。
ルート確認、天気チェック、装備準備など、事前の積み重ねが安全につながります。
この準備を負担に感じる人にとっては、正直ストレスが大きい趣味かもしれません。
体調管理が苦手
寝不足、風邪気味、前日の飲みすぎ。
街では問題なくても、山では一気にパフォーマンスが落ちます。
少しの不調が大きなトラブルにつながることもあるため、自己管理ができないと危険度は上がります。
無理をする性格
「ここまで来たから山頂まで行きたい」
「みんな行けてるから自分も大丈夫」
その気持ちは自然ですが、山では撤退の判断ができる人のほうが強いです。
無理をしない勇気がないと、リスクは一気に高まります。
人のアドバイスを聞かない
経験者の忠告や、天候に関する注意。
それを「大丈夫でしょ」と流してしまうのは危険です。
山では経験の差がそのまま安全の差になります。
素直さは、大きな武器になります。
山では“自己過信”が一番危険
体力よりも、装備よりも、実は一番怖いのが「自分は大丈夫」という思い込みです。
慎重すぎるくらいがちょうどいい。それくらいの感覚で、ようやく安全ラインに立てます。
それでも登山にハマる人が多い理由

ここからが重要です。
なぜ、これだけデメリットがあるのに続ける人がいるのか。
① 圧倒的な達成感
自分の足で登りきったという事実は強烈です。
エスカレーターもエレベーターもありません。
一歩ずつ積み上げた結果が山頂です。
この感覚は、日常ではなかなか味わえません。
② メンタルリセット効果
山では通知も雑音もありません。
風の音、鳥の声、自分の呼吸。
思考が整理される感覚を覚える人も多いです。
③ 成長が“見える”趣味
昨日より楽に登れる。
前よりペースが安定する。
成長が数字や感覚で分かります。
登山で後悔しないための始め方【超重要】
ここを間違えなければ、「やめとけ」にはなりません。
① 最初は低山から

いきなり有名高山はNG。
標高300〜800m程度の整備された山から始めましょう。
距離が短く、人の通りが多く、エスケープルートがある山がおすすめです。
② 装備は段階的にそろえる
最初から全部ハイスペックにする必要はありません。
- 中古を活用
- セールを狙う
- レンタルを使う
いきなり大金を投資すると、合わなかったときに後悔します。
③ レインウェアだけは妥協しない
命を守る装備です。
「晴れだからいらない」は危険。
山では“万が一”が普通に起こります。
④ 下山時こそ注意
事故の多くは下山中。
疲労・集中力低下・足の踏み外し。
登頂よりも、無事に帰ることが成功です。
登山のメリット・デメリットを冷静に比較
ここまで読んで、「やっぱりやめたほうがいいのでは」と感じた人もいるかもしれません。

逆に、「それでもやってみたい」と思っている人もいるはずです。
大切なのは、イメージではなく現実で判断すること。
一度フラットに、登山のメリットとデメリットを並べてみましょう。
| デメリット | メリット |
|---|---|
| 危険がある | 達成感が強い |
| 体力が必要 | 体力向上 |
| 初期費用が高い | 長く続けられる趣味 |
| 天候リスク | 自然との一体感 |
| 準備が必要 | 計画力が身につく |
どちらが正しい、という話ではありません。負担をどう捉えるかで、感じ方は変わります。
登山は“楽だけど浅い趣味”ではありません。負荷がある分、リターンも大きい趣味です。
自分にとってその負荷が許容できるかどうか。そこが判断の分かれ目です。
結論|登山はやめとけ?答えはこうです

何も調べず、準備せず、ノリで行くならやめとけ。
でも、
- 情報収集をして
- 自分のレベルを把握し
- 装備を整え
- 無理をしない
この前提があるなら、登山は最高の趣味になります。
「登山なんてやめとけ」と悩んでいるあなたは向いている
「登山 やめとけ」とネット検索する人は慎重です。
慎重な人ほど事故率は低い。
迷っている今が、一番正しい状態かもしれません。

焦らず、低山から。無理せず、自分のペースで。
それでも不安なら、まずは近所の里山から一歩だけ踏み出してみてください。
今から登山を始めたい人へ|最初に読むべき入門書2冊を本気でおすすめします

「登山を始めてみようかな」と思ったとき、多くの人がぶつかるのがこの疑問です。
- 何から準備すればいい?
- いきなり山に行って大丈夫?
- 道具はどこまで必要?
ネットにも情報はありますが、正直バラバラです。
だからこそ最初の1冊が重要になります。

これから登山を始める人に本気でおすすめしたい入門書を2冊紹介します。
どちらも初心者向けですが、実は役割が違います。
順番に解説していきます。
『はじめての山歩き (大人の遠足BOOKプラス)』は“やさしい最初の一歩”

まず最初に読んでほしいのがこの一冊です。
「山ってこんな感じなんだ」とイメージを持たせてくれる本。
著者は柏澄子さん・大武美緒子さん。
これから山歩きを始める人のために作られた、まさに“超入門書”です。
この本がすごい理由
176ページ・オールカラーでとにかく読みやすい。
内容はかなり幅広いです。
主な構成
- 山歩きのキホン(山選び・天候・地図の使い方)
- 山歩きのプランニング(縦走・ピストンなど)
- 山ウエアとNG例
- 登山靴・ザックなどの道具
- 山ごはんと行動食
- 疲れない歩き方
- 山小屋デビュー
- マナー・トラブル対処
初心者が不安に思うポイントを、ほぼ網羅しています。
特に登山初心者に刺さるポイント
この本の良いところは、「専門的すぎないこと」。
- 写真とイラストが多い
- 難しい専門用語が少ない
- 具体例が多い
たとえば、「縦走ってなに?」「ピストンって?」といった基本から丁寧に解説。
最初の一歩で挫折しにくい構成です。
| タイトル | はじめての山歩き (大人の遠足BOOKプラス) |
|---|---|
| 著者 | 柏澄子 / 大武美緒子 |
| 出版社 | JTBパブリッシング |
| 発売日 | 2023年5月30日 |
| ページ数 | 176ページ |
| 内容概要 | 山選び、計画、ウェア、道具、歩き方、山小屋、マナーまで網羅した初心者向け完全ガイド。写真とイラスト中心でわかりやすく、最初の一冊に最適。 |
| おすすめポイント | 登山未経験でもスムーズに読める構成で、準備から実践までを一通りイメージできるのが魅力。難しすぎず、安心感を与えてくれる入門書。 |
| 詳細ページ | Amazonで見る |
『ヤマケイ登山学校 登山入門』は“本気で続ける人”の教科書

次におすすめしたいのがこちら。
出版社は山と溪谷社。
登山分野では圧倒的な信頼を持つ専門出版社です。
この本は「なんとなく」ではなく、自立した登山者になりたい人向け。
内容のレベル感
138ページですが、内容は濃いです。
約60項目にわたって、以下を詳しく解説しています。
- 登山計画の立て方
- 装備と準備
- 実際の歩き方
- 山で泊まる技術
- トラブル対処
写真・図解が多く、実践的。
この本が向いている人
- ソロ登山を考えている
- 自分で計画を立てたい
- 事故を防ぐ知識を身につけたい
- 長く続けるつもりがある
「なんとなく」から一段階レベルアップできます。
| タイトル | ヤマケイ登山学校 登山入門 |
|---|---|
| 著者 | 佐藤勇介 |
| 出版社 | 山と溪谷社 |
| 発売日 | 2019年3月28日 |
| ページ数 | 138ページ |
| 内容概要 | 初・中級者向けに登山計画、装備、歩行技術、宿泊、トラブル対処まで約60項目を体系的に解説。オールカラーで実践的な内容。 |
| おすすめポイント | なんとなくの登山から一歩進み、基礎をしっかり固めたい人に最適。長く使える“登山の教科書”。 |
| 詳細ページ | Amazonで見る |
2冊の使い分けが最強
正直に言います。
最初の1冊だけなら
👉 気軽に始めたい人は『はじめての山歩き』
本気で続けるなら
👉 『ヤマケイ登山学校 登山入門』
理想はこの順番です。
① はじめての山歩きで全体像をつかむ
② ヤマケイ登山学校で知識を固める
これで「なんとなく不安」はかなり減ります。
いきなり山に行くより、本を1冊読むほうが安全
登山は準備の差がそのまま安全の差になります。
・道迷い
・装備不足
・天候判断ミス
これらは知識で防げることが多いです。

本1冊の投資で、事故リスクを減らせるなら安いものです。
まとめ|最初の一冊が登山人生の未来を変える
登山は楽しい趣味ですが、自然相手です。
だからこそ、正しいスタートが重要。
- やさしく始めるなら『はじめての山歩き』
- 基礎を固めるなら『ヤマケイ登山学校 登山入門』
この2冊があれば、最初の不安はほぼ解消できます。
山は逃げません。
焦らず、知識から一歩ずつ始めていきましょう。








