今回は、3年以上愛用している「SEA TO SUMMIT(シートゥサミット)Xカップ」について、詳しくレビューしていきます!
実はこのXカップ、2024年に「フロンティアULカップ」へとモデルチェンジがありました。

より軽く・強く・容量もアップした新モデルの登場で話題になっていますが、旧モデルであるこのXカップも、いまだに「軽量・コンパクト・そこそこ丈夫」という三拍子そろった名作として、多くのULハイカーやミニマリストから愛され続けています。
僕自身、軽量化を追求するなかで何度もギアの見直しをしてきましたが、このXカップだけは常に装備に残ってきた“手放せない定番”。登山・ソロキャンプ・ロングトレイル・旅のお供に…ひとつ持っておいて損はない万能ギアです。
この記事では、そんなXカップの魅力や実際の使い勝手、さらには新モデルとの違いについても詳しく紹介していきます!
SEA TO SUMMITとは?どこの国のブランド?

SEA TO SUMMIT(シートゥーサミット)は、オーストラリア・パースに本拠を構えるアウトドアブランドです。ブランド名の由来は、文字通り「海から山頂まで(Sea to Summit)」という冒険のスケール感を表現しており、実際に創業者のティム・マクカートニー・スネープが1990年にインドのベンガル湾からエベレスト山頂までの人力登頂を達成したことに由来します。
このブランドは、「軽さ」と「実用性」、そして「パッキング効率」を重視したギア作りで知られており、特にUL(ウルトラライト)系ハイカーや旅人から熱い支持を集めています。折りたたみ式のカップやボウル、軽量スリーピングマット、コンパクトなドライサックなど、パッキングを最小限にしたい人にとっては頼もしい味方。
SEA TO SUMMITは、過酷な環境でも信頼できるギアを提供することをポリシーに掲げており、世界中のハイカーやクライマー、冒険者たちから高い評価を得ています。
Xカップの基本スペック

以下では、SEA TO SUMMIT「Xカップ」の基本情報をまとめました。
Xカップは、アウトドアギアの中でも「軽くて、コンパクトで、使いやすい」と多くの人に支持されている名作です。特に登山やソロキャンプなど、荷物を減らしたいシーンでは頼りになる存在。購入を考えている方は以下の表を参考にしてみてください。
項目 | 詳細内容 |
---|---|
製品名 | SEA TO SUMMIT X-カップ |
型番 | ST84032(オリーブ) |
サイズ | 直径9.5cm × 高さ7cm |
容量 | 250ml |
重量 | 45g |
素材 | フードグレードシリコン(BPAフリー) |
機能 | 折りたたみ式、内側に目盛り付き、電子レンジ非対応 |
カラー | グレー(他にブルー、オレンジ、ライム、オリーブなど複数) |
コンパクトに折りたためるので、ザックの隙間にもスッと収納できるのが嬉しいポイント。使うときはパッと広げて、飲み物を入れるだけ。見た目はシンプルですが、使いやすさがギュッと詰まったカップです。
登山の装備を軽量化したい方、ちょっとしたお湯割りや計量に使いたい方にもぴったり。カラーも豊富なので、自分好みの一色を選ぶのも楽しみのひとつです。
Xカップ最大の魅力は「折りたたみ構造」。収納性がバツグン!

Xカップの特徴といえば、何といっても“ぺったんこに畳める”という収納性の高さ。
使用時は高さ約7cmのカップですが、蛇腹構造でペコペコと潰していけば、厚さはなんと約1.5cm程度。
平らなディスク状になり、クッカーのフタの下に入れたり、パッキングのスキマにスルッと差し込めたりするんです。
僕は普段、EVERNEWのTi 400FD Cupの中に忍ばせておくことが多いです。ほとんど“存在を忘れるレベル”で軽量・コンパクトなので、「持っていこうかどうか迷う時間」がなくなりました。
飲みやすさも◎:剛性を支える“ハードリング”に注目

「折りたたみ式のシリコンカップって、ふにゃふにゃして飲みづらいんじゃないの?」
はい、それ、最初は私も思っていました。でもXカップには飲み口にハードリング(固めの樹脂パーツ)が内蔵されているため、構造的にしっかりしていて、片手で持っても変形せず安定感抜群なんです。
コーヒー、スープ、お湯…何を入れても口元がしっかりしているので飲みやすく、熱い飲み物を入れてもカップ全体がフニャッとなることがありません。地味だけどめちゃくちゃ大事なポイントです。
内側の目盛りが超便利。計量カップとしても使える!

Xカップの内側には計量用の目盛り(50mlごと)が刻まれており、調理時にも便利。
フリーズドライ食品にお湯を入れるときや、山コーヒーで正確な湯量を計るときなど、「あ、この機能助かるわ〜!」と地味に活躍してくれます。
アウトドアで“目分量”に頼らずに済むのはありがたいですよね。
素材はBPAフリーのシリコン。軽さと安全性のバランス◎

Xカップは、食品グレードのフレキシブルシリコン(BPAフリー)でできていて、熱い飲み物にももちろん対応。
手に持った感じは柔らかすぎず硬すぎず、絶妙な剛性感。さらに、底の安定性もしっかりしていて倒れにくいのも良ポイントです。
ただし注意点として、電子レンジには非対応。山で使う分には気になりませんが、旅先や職場で使う人はその点だけは要注意です。
Xカップのカラーは地味だけど万能な「グレー」

私が使っているのは「グレー」カラー。いわゆるアースカラーで、自然の中に馴染む落ち着いた色味。派手なギアが多い中で、シンプルで飽きのこない色が気に入っています。
ちなみにXシリーズはカラー展開が豊富なので、複数アイテムを色で使い分けたい人にもおすすめ。
17年愛され続けたロングセラー。新型「フロンティアULカップ」との違いは?

2007年から続くこのXカップシリーズ。実は2024年春に新モデル「フロンティアULカップ」が登場し、さらに進化しています。
主な違いは以下の通り:
特徴 | Xカップ(旧モデル) | フロンティアULカップ(新モデル) |
---|---|---|
容量 | 250ml | 400ml |
重さ | 45g | 53g |
強度 | 飲み口のみ補強 | 飲み口+中間+底も補強 |
飲み口の熱対策 | やや熱くなる可能性あり | 改善済み |
素材 | 厚めのシリコン | ガラス強化ナイロンなどで薄く軽量化 |
新型は容量が大きくなり、構造的にもかなり進化していますが、「軽さ」「コンパクトさ」「シンプルさ」では旧モデルのXカップもまだまだ現役。
ちょっと飲みたい、サッと使いたいというシーンでは、旧モデルの手軽さがむしろ光ります。デザインはフロンティアULカップの方がかっこいいです。
Xカップはこんな人におすすめ!
- とにかく荷物を軽くしたいULハイカー
- ソロキャンプでミニマルな道具を揃えたい人
- 登山中にちょっと飲み物を入れたいけどマグは大げさすぎると感じる人
- 旅先・出張先・職場でも使いたい人
- XポットやXボウルとシリーズで揃えたい人
実際どう?Xカップ&フロンティアULカップの口コミ・評判まとめ

ここまでスペックや特徴を紹介してきましたが、「実際に使ってみてどうだったの?」というのが一番気になるところ。そこで今回は、Xカップと新モデルのフロンティアULカップ、それぞれのユーザーの口コミをもとに、リアルな使用感や満足度をまとめてみました。
軽さ・収納性・使い勝手など、実際に登山や旅で使った人の声を紹介します。購入前の参考にぜひどうぞ。
登山での軽量装備を目指して購入しました。ザックのちょっとした隙間にスッと入るので、収納性は抜群。朝のコーヒー用としても十分な容量で、「とりあえず持っていこう」と気軽に使える安心感があります。何度も使ってますが、ヘタりもほぼなし。
軽くて便利なんですが、熱湯を注ぐとカップ全体がちょっと熱くなって持ちにくいことも…。飲み口部分に補強があるのでそこを持てば大丈夫ですが、長く持っていると手がじんわり熱くなるのが気になる人もいるかも。でも許容範囲内です!
新しく出たULカップを購入。Xカップよりも少し大きめで、補強パーツが増えたおかげかしっかり感があります。飲み物を入れても形が崩れず、安定して持てるのが嬉しいポイント。容量も増えたのでスープ用としても重宝してます。
Xカップに比べて、飲み口の樹脂が薄くなってて口当たりがとてもなめらか。以前のモデルではちょっとゴツゴツ感があったけど、これは明らかに改良されてます。見た目もすっきりしてて、ULギア好きにはたまらないデザイン。
山だけでなく、出張や海外旅行にもよく持っていってます。ホテルでインスタントコーヒー飲むのにぴったりのサイズだし、折りたたんでバッグの隅に入れておけるのが本当に便利。意外とアウトドア以外でも使える万能アイテムです。
こうして見ると、Xカップは“軽量&携帯性”を評価する声が多く、特に登山やソロキャンプ、旅先など「荷物を少しでも減らしたい」人にとって心強いアイテムだとわかります。
新モデルのフロンティアULカップも好評で、より洗練された使い心地を求める方にはおすすめです。
まとめ:Xカップは「ミニマルで使い勝手抜群」な定番カップ

SEA TO SUMMITのXカップは、「必要なときだけサッと広げて、使い終わったらペタッと収納」。その手軽さと機能性のバランスがとにかく秀逸で、“山用カップ”の決定版といっても過言ではありません。
XマグからフロンティアULカップにモデルチェンジして大容量になったのも使いやすくなったポイント。
登山用・旅用・キャンプ用に「とりあえずひとつ」持っておくと安心な折りたたみカップ。とりあえずザックにひとつ忍ばせておいて、損はないアイテムです!