僕が初めて購入したインナーシュラフは、今回紹介するSea to Summit(シートゥサミット)の「サーモライトリアクター」。
今では、より軽量なCocoon(コクーン)のマミーライナーも持っていて、気温や山行の時期・場所に応じて使い分けています。
特に寒い時期には、サーモライトリアクターの出番が多く、保温力の高さとシュラフの汚れを防げる点で本当に頼りになるアイテムです。今回は、そんな「サーモライトリアクター」の実際の使用感をレビューしていきます。
Sea to Summitとは?

Sea to Summit(シートゥサミット)は、オーストラリア発のアウトドアブランドで、「海から山頂まで(Sea to Summit)」という名前の通り、あらゆる冒険シーンを快適に、軽やかにするギアを展開しています。
特に軽量で高機能なスリーピングギアやドライバッグ、クッカー類に定評があり、登山やULハイク、バックパッキング愛好者の間で高い信頼を得ています。
シンプルながら実用的なデザイン、そして過酷な自然環境でも頼れる耐久性が、多くのアウトドアマンに選ばれる理由です。
サーモライトリアクターの詳細

実際に使ってみると、思っていた以上に「軽くてあたたかい!」という印象。真夏のテント泊なら、これ一枚で寝袋いらず。秋〜春にかけては、手持ちのシュラフにプラスするだけで体感温度がグッと上がります。
項目 | 詳細内容 |
---|---|
ブランド | Sea to Summit(シートゥサミット) |
製品名 | サーモライト リアクター |
重量 | 約250g |
素材 | サーモライト(中空繊維ポリエステル) |
形状 | マミー型(フットボックス付き) |
使用シーズン | オールシーズン(夏は単体でも使用可) |
サイズ(展開時) | 約211cm × 89cm |
収納サイズ | 約φ11cm × 15cm |
付属品 | ウルトラシル素材スタッフサック付属 |
保温性の目安 | スリーピングバッグの保温性を最大+8℃向上 |
開口部 | 視認性を高める縁取り、ドローコードフード付き |
特徴 | 軽量・通気性・保温性に優れ、汎用性が高いライナー |
「荷物は減らしたいけど、寝るとき寒いのはイヤ!」というUL志向の登山者にもドンピシャのアイテム。保温性をアップしながらも、荷物はミニマムに抑えられます。
サーモライトってなに?──中空繊維の実力を体感

まず注目したいのが、このライナーに使われている「サーモライト」という素材。
これはポリエステルの一種なのですが、繊維の内部がストローのように中空構造になっており、空気の層が保温性を高めてくれる仕組み。
フリースほど嵩張らず、ダウンのように水濡れに弱くもない。軽量で通気性がありながら、しっかりと暖かい。まさに登山のような過酷な環境でこそ活きる素材です。
ちなみに、使用されているのは80g/㎡の最軽量サーモライト。軽さと保温性のバランスに優れたグレードです。
保温力は最大+8℃!夏でも高山でも“あと一枚”が効く

このサーモライトリアクター、公式にはスリーピングバッグの保温性を最大+8℃向上させると謳われています。
時期や天候にもよりますが、体感的には「9月の南アルプスで夏用シュラフと合わせたら寒くなかった!」という感じの保温力です。夜間の気温が下がるテント泊でも、サーモライトリアクターを中に入れるだけでしっかり暖かく感じられました。夜中に冷えて目が覚める、なんてことが明らかに減りました。
特に稜線上のテン場や風が強い場所では、体温低下が命取りになる場合もあります。シュラフを買い替えるより、このライナー1枚を追加した方が、軽量で効果的というケースも多いはずです。
夏はサーモライトリアクター単体でも使える万能選手

夏場なら単体でも寝袋代わりになること。実際、7月下旬の標高1000m前後でこのライナー単体+薄いブランケットだけで眠れました。
軽装で行きたい夏山ハイクや、避難小屋泊にもぴったり。汗をかいてもサーモライトは通気性があるので蒸れにくく、肌触りもサラリとしていて気持ちいい。
もちろん、寝袋の汚れ防止用のインナーとしても超優秀。毎回寝袋を洗うのは大変なので、ライナーを洗うだけでOKという手軽さは嬉しいポイントです。
サーモライトリアクターのサイズ感!250gの軽さと、11×15cmの収納サイズに驚く

登山装備で重要なのはやっぱり“軽さとコンパクトさ”。
このライナーは250gとインナーシュラフとしては軽く、収納時は径11×15cmと小さくまとまります。しかも付属のスタッフサックはウルトラシル素材でツルッと滑りが良く、収納もスムーズ。
マミー型+フットボックスで寝心地も◎

形状は体に沿うマミー型。首元にはドローコード付きのフードがあり、開口部からの冷気侵入を防いでくれます。
さらに足元が広く取られたフットボックス構造で、つっぱる感じもなく快適。
寝返りを打つ人でも窮屈に感じにくいのが嬉しいポイントですね。開口部には視認性の良い縁取りもされていて、薄暗いテント内でも向きが分かりやすい工夫も◎。
サーモライトリアクターはこんな人におすすめ!

・夏でも稜線の冷えが気になる人
標高が高い山では真夏でも冷え込むことがあり、リアクターがあると安心です。
・冬用シュラフは重いけど保温性は欲しい人
軽量なリアクターを追加するだけで、手持ちのシュラフが格上げされます。
・シュラフを汚したくない人(洗濯を減らしたい人)
ライナーを使えば汗や皮脂がシュラフに直接触れず、メンテナンスも楽ちん。
・登山に限らず、防災や旅行にも使いたい人
コンパクト収納できて汎用性が高く、非常用持ち出し袋にもぴったり。
・ULスタイルの登山を目指している人
軽量・コンパクトで荷物を減らしたいミニマリスト登山者にも最適です。
サーモライトリアクターを実際に使ってみての感想:買って本当に正解だった

私はこのライナーを使い始めてから、テント泊での睡眠の質が明らかに変わりました。夜中に寒くて起きることもほぼなくなり、目覚めたときの疲労感が段違い。そしてなにより、「いざというときの安心感」が違う。
登山中に「夜の寒さ」が不安要素になっているなら、この1枚は間違いなく費用対効果抜群のアイテムだと思います。それでいてオールシーズン活躍してくれるので、コスパも文句なし!
まとめ:Sea to Summitのサーモライトリアクターは実用的なアイテム

Sea to Summit サーモライトリアクターは、「軽量・コンパクト・高保温・快適・汎用性◎」の5拍子がそろった、登山者の味方。
寝袋のポテンシャルを底上げし、夏山では単体でも活躍するという実用的な一本です。僕にとっては、「買ってよかった登山ギアBEST3」に確実に入るアイテム。
インナーシュラフやライナー選びで悩んでいる方は、ぜひSea to Summit サーモライトリアクターもチェックしてみてください!