登山やキャンプでの調理に欠かせないアイテム、それがバーナーです。
なかでも今回ご紹介するのは、登山者の間で長年愛されているPRIMUS(プリムス)P-153 ウルトラバーナー。軽量・コンパクトでありながら、高出力と優れた耐風性を誇るこのモデルは、UL(ウルトラライト)志向のハイカーから本格的な縦走登山者まで、幅広い層に支持されています。
今回は実際に登山で使用した感想も交えながら、スペック、使い勝手、口コミ評判、他のPRIMUSバーナーとの比較、そして注意点などを詳しくレビューしていきます!
PRIMUS(プリムス)とは?登山界で信頼され続ける老舗バーナーブランド
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PRIMUS(プリムス)は、1892年にスウェーデンで誕生した、世界的に有名なアウトドア用バーナーブランドです。100年以上にわたり改良と革新を重ね、極地探検や高所登山、キャンプといった過酷な環境下でも使える高性能バーナーを数多く世に送り出してきました。
特に注目すべきは、初期の南極探検やヒマラヤ遠征でもPRIMUSのバーナーが使用されていたという事実。信頼性と耐久性に優れた設計は、冒険家や登山家たちの命を支える装備として選ばれてきました。
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現在では、軽量・コンパクトでありながら高火力を誇るモデルや、燃焼効率に優れたデザイン、風に強いゴトク構造など、多彩な機能を備えたバーナーを展開。アウトドア初心者からベテラン登山者まで幅広いユーザーに愛される存在です。
PRIMUSは、単なるバーナーではなく、過酷な自然の中で「確実に火を得る」ための信頼できる相棒。その歴史と実績が、ブランドへの厚い信頼につながっています。
イワタニ・プリムス株式会社とは?

その信頼と実績のあるPRIMUS製品を、日本国内で正規に取り扱っているのが イワタニ・プリムス株式会社。これは、岩谷産業グループの一員として、国内向けに製品の輸入・品質管理・サポート体制を整えた公式代理店です。日本の厳しい安全基準に則った品質管理やアフターサービスが受けられるため、安心して使用できるのも大きな魅力です。
また、イワタニ・プリムスは日本の山岳環境に最適化したモデルの提案や、登山・アウトドアイベントへの積極的な参加など、ローカルユーザーとの接点を大切にしています。単なる輸入業者ではなく、PRIMUSというブランドを日本で根づかせ、信頼される存在へと導いてきた立役者です。
PRIMUSは“火を扱う道具”というシンプルな役割を超え、自然の中で確実に調理や湯沸かしを行うための頼れる相棒。イワタニ・プリムスを通じて、その価値は日本の登山者やキャンパーにも深く浸透しています。
PRIMUS P-153 ウルトラバーナーの詳細

軽量・高出力・コンパクトという三拍子そろった「PRIMUS P-153」。登山者やソロキャンパーから絶大な支持を受けているこのバーナーの実力を、まずはスペックから詳しく見ていきましょう。
項目 | 内容 |
---|---|
製品名 | PRIMUS P-153 ウルトラバーナー |
ブランド | PRIMUS(プリムス) |
製造元/販売元 | イワタニ・プリムス株式会社(岩谷産業グループ) |
原産国 | 日本 |
燃料タイプ | ガス(OD缶使用) |
出力 | 約3,600kcal/h(4.2kW) |
点火方式 | 垂直式バーチカル点火装置(トリガー式) |
ゴトク形状 | X字型・4本ゴトク(高い安定性と防風性) |
サイズ(収納時) | 約7.5 × 3 × 8.8 cm |
重量 | 約110g(本体のみ) |
材質 | ステンレス鋼、アルミ合金 |
特徴 | ・軽量コンパクトながら高出力・耐風性の高いX字ゴトク・スマートな一体型点火装置・幅広い調理に対応可能 |
用途 | 登山、縦走、高所遠征、キャンプなど |
対応クッカーサイズ | 小型〜中型コッヘル、ソロ用鍋 |
商品ページ | Amazonで見る / 楽天で見る |
このスペック表を見るだけでも、登山やハードな環境での信頼性の高さがうかがえます。
特に出力の高さと安定性、そして収納性のバランスが絶妙。まさに「ウルトラ」の名にふさわしいバーナーといえるでしょう。
圧倒的な高出力:3600kcal/hのパワーで湯沸かしが爆速

P-153最大の魅力は、3600kcal/hという驚異的な出力。数ある登山用バーナーの中でも、トップクラスの火力を誇ります。
この火力のおかげで、標高の高いテン場や気温の低い早朝でも湯沸かしがとにかく早い。実際、チタンマグ1杯(約400ml)の水なら約2分半で沸騰しました。コーヒーやフリーズドライ食、ラーメンなど、どんな山ごはんにもストレスなく対応してくれます。

また、風が強めの日でもしっかり着火してくれるため、山の天候に左右されにくい安心感があります。ただし高火力な分、ゴーっていう音もすごいです。山頂でお湯を沸かすと音が周りに聞こえるので要注意。
超軽量&コンパクト:ULハイカーや徒歩キャンパーにもおすすめ

本体の重量は実測114g。
コンパクトに折りたためる4本ゴトク仕様で、収納時のサイズは7.5×3×8.8cm。使わないときは付属の収納袋に入れて、クッカーの中やスタッフサックの隙間にサクッと収まります。
ULハイカーのパッキングでは「1gでも軽くしたい」という場面もありますが、火力と安全性を考えると、P-153はまさに実用性と軽さの完璧なバランスを備えています。

僕はエバニューのTi 400FD Cupの中に110缶、上にP-153をまとめて袋に入れていますが、収まりが良くて非常にスッキリ。無駄なスペースを取らないのがありがたいです。
ゴトクの安定性と耐風性が秀逸

特筆すべきは、この4本のX型ゴトク構造。鍋を乗せると、自然に風を遮る構造になっており、バーナーヘッドの火が風にあおられにくくなっています。
実際、稜線で風速5〜6mの中調理した際も、火が消えることなく安定して燃焼していました。他のバーナーで火が何度も消えていたのに対し、P-153は一度も再点火の必要なし。
コッヘルやマグが風防代わりになりつつ、ゴトクがしっかり鍋をホールドしてくれるので、不安定なテン場でも安心して使えます。
点火装置が垂直式で使いやすい

点火方式はバーチカルタイプ(垂直式)で、グローブをしたままでも指一本でラクに操作できます。これが地味に便利。
多くの安価なバーナーにあるような、ガスを出してからライターで点火する手間もなく、片手でポン!と着火可能。点火率も高く、失敗することはほぼありません。

ただし、強風時や極寒環境ではライターを併用できるようにしておくとさらに安心です。
PRIMUS P-153 ウルトラバーナーを実際に使って感じたメリット

- 出力が高く、時間短縮できる(=燃料の節約にも)
- 軽量・コンパクトなので荷物にならない
- ゴトクが風に強く安定していて、安心感がある
- 信頼のプリムス製、信頼性と品質はお墨付き
- 日本製でアフターケアも安心
デメリット・注意点

- 点火装置のバネがやや硬く感じる人もいる(慣れれば問題なし)
- ゴトクが細いため、極小クッカーではバランスに注意が必要
- 寒冷地ではガス缶自体の性能に注意(冬用ガス缶を選ぼう)
PRIMUS P-153 ウルトラバーナーの口コミ評判

「コンパクトで高火力なバーナーって実際どうなの?」
そんな疑問を持っている方のために、ここではPRIMUS P-153 ウルトラバーナーを実際に使った人の声を紹介します。
登山やキャンプで実際に使った人の口コミ評判をまとめてみました。
テント場が稜線上で風が強かったんですが、P-153はゴトクの形状がうまく風をブロックしてくれて、最後まで安定して火がついてました。X字のゴトクって伊達じゃないですね。風対策に悩んでた自分にとって、これはかなり信頼できる装備です。
重さ110gという軽さは正義。収納サイズも手のひらくらいで、ガス缶の隣に入れてもまだ余裕。UL志向じゃなくても、このコンパクトさは魅力。ソロで荷物を削りたいときにもってこいの一台です。
山頂でコーヒー淹れたくて使ったら、気温5度でもすぐお湯が沸いてビックリ。3600kcal/hのスペックはダテじゃない。ちょっと風がある場所でも火力が落ちず、ストレスなく調理できたのが最高でした。
冬山で使ったとき、グローブをしたままでも点火ボタンが押しやすくて助かりました。小さな点火スイッチだと滑って苦労するけど、P-153のバーチカル式はほんとにスマートで使いやすい。
ゴチャついてないデザインが気に入ってます。出っ張りが少ないし、構造も直感的で扱いやすい。無駄がないって、山では重要なんだなって感じました。さすがプリムス、日本製の丁寧さも感じます。
口コミを見ると、「軽くて火力が強い」「風に強い」「使いやすい」などの声が多数ありました。総じて、登山やキャンプを快適にしたい人にとって“持っていて損のないバーナー”という評価が目立ちます。
道具の信頼性を重視するユーザーからも高く支持されているのがPRIMUS P-153の魅力です。
PRIMUSバーナー比較表

以下では、特に人気の高いPRIMUS(プリムス)バーナー7機種をピックアップし、それぞれの特長を比較表にまとめました。どのモデルがあなたのスタイルに合うのか、ぜひチェックしてみてください。
モデル名 | 重量 | 出力(kcal/h) | 点火装置 | ゴトク形状 | 特長 | 商品ページ |
---|---|---|---|---|---|---|
P-153 ウルトラバーナー | 約116g | 3600 | 有 | X字・4本ゴトク | 軽量・高火力・防風性◎ | Amazonで見る / 楽天で見る |
P-157 インテグストーブ | 約100g | 記載なし(高出力) | 有 | 4本ゴトク | レギュレーター搭載・耐風◎ | Amazonで見る / 楽天で見る |
P-116 フェムトストーブII | 約64g | 2100 | 有 | 小型ゴトク | 最軽量モデル・収納性◎ | Amazonで見る / 楽天で見る |
P-TRS エッセンシャルストーブ | 約113g | 2200 | 無 | φ110mmゴトク | 安価・低重心・初心者向け | Amazonで見る / 楽天で見る |
IP-2243PA 2243バーナー | 記載なし | 3600 | 有 | 円形ゴトク | 定番の強火力モデル | Amazonで見る / 楽天で見る |
P-136S エクスプレス・スパイダーII | 約195g | 2400 | 無 | φ156mm | 分離型・安定性◎・冬山向け | Amazonで見る / 楽天で見る |
P-156S ウルトラ・スパイダーIII | 約192g | 3000 | 無 | X字延長ゴトク | 分離型・プレヒート搭載・風に強い | Amazonで見る / 楽天で見る |
おすすめポイントまとめ
- 軽量性を重視するなら:P-116 フェムトストーブII。とにかく荷物を減らしたいUL志向のハイカーに。
- 高火力でオールラウンドに使いたいなら:P-153 ウルトラバーナー。防風性もあり、初心者にも使いやすい。
- 寒冷地や冬山に対応させるなら:P-156S ウルトラ・スパイダーIII。プレヒート搭載で安定した燃焼性能。
- コスパ重視の初心者向け:P-TRS エッセンシャルストーブ。必要最低限の機能で扱いやすく価格も◎。
PRIMUSのバーナーは、登山からキャンプ、ツーリング、極地遠征まで、シーンに応じた多彩なモデルが揃っています。
どれも長年の実績と技術が詰まった信頼の逸品。自分のアウトドアスタイルに合った1台を選んで、火を使う時間をもっと快適に楽しみましょう!
まとめ|迷ったらPRIMUS P-153!安心とパワーを両立する最強ウルトラバーナー

PRIMUS P-153 ウルトラバーナーは、軽さ・火力・耐風性・操作性、すべての面でバランスが取れた優秀なギア。
特に高所登山や縦走など、シビアな環境下でもしっかり機能する信頼性はさすがプリムス。テン泊登山をする人なら、一度使えば手放せなくなること間違いなしです。
「何を選べばいいか分からない」というバーナー初心者にも、「買い替えたいけど失敗したくない」という上級者にも、P-153は自信を持っておすすめできるモデルです。
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