「椅子なんていらない」と思っていたけど…
登山やハイキングで「とにかく軽く」が正義なのは間違いありません。だけど、テント場でのんびりごはんを食べるとき、山頂で景色を見ながらコーヒーを飲むとき──そんなとき、やっぱり“ちゃんとした椅子”があると快適さが段違いなんです。
もちろん、持っていくからには軽くて、コンパクトじゃなきゃ意味がない。というわけで今回は、UL志向の登山者にもおすすめできる「軽量折りたたみ椅子」を厳選してご紹介します。
登山でもキャンプでも使える、軽量コンパクトなアウトドアチェアの魅力とは?
折りたたみ椅子=キャンプ専用の大きくて重いもの──そんなイメージを覆すのが、最近注目されている登山対応の超軽量&コンパクトチェア。
300g前後のモデルや、ペットボトルサイズに収納できる製品も登場し、UL装備のザックにも問題なく収まります。それでいて、地面の冷えや湿気をカットし、ちょっと腰を下ろしたいときの安心感は格別。
登山、キャンプ、釣り、フェス、災害時の防災グッズとしても活躍する万能チェア──今回はそんな“持ってて損なし”のおすすめ10選をピックアップしました。
Mountainsmith スリングバックチェア アンビルグレー(約130g)

「山の上でちょっとゆったり休みたいけど、荷物はできるだけ軽くしたい」──そんなミニマリスト志向の登山者にぴったりなのが、Mountainsmithのスリングバックチェアです。
このチェアはなんとわずか130gの超軽量モデル。トレッキングポールを2本使って自立させる設計で、専用の脚は不要。
使わないときはコンパクトにロールアップして付属の収納ポーチに入れられ、ザックの隙間にもスッと収まります。耐久性に優れた撥水加工の610デニールHPコーデュラ素材を採用し、長く使える頼もしい相棒です。
トレッキングポールがあればどこでも快適に座れて、キャンプや釣りはもちろん、バックカントリーでも活躍。軽さと機能美を両立したチェアで、山の休憩時間を格上げしてみませんか?
créer(クレエ) 折りたたみ椅子(約270g)

「ここでちょっと腰を下ろしたい」──登山や散策、旅行中にふと訪れるそんな瞬間。その願いを、重さたった270gで叶えてくれるのが、créer(クレエ)の超軽量・折りたたみ椅子です。
ペットボトルより軽い本体は、収納時わずか手のひらサイズ。付属のポーチに入れてバッグへ忍ばせておけば、行列や撮影待機、旅先のちょっとした休憩にも大活躍。折りたたみも組み立ても簡単で、誰でも直感的に使えるのが魅力です。
それでいて耐荷重は約80kgと、見た目以上にしっかりした作り。不整地でもバランスよく座れるよう設計されており、安心感も◎。無駄を削ぎ落としたミニマルなデザインは、性別や世代を問わず使いやすく、UL装備の一部としても違和感ありません。
「とにかく軽く、でもしっかり休みたい」——そんなわがままを叶えてくれるcréerのチェアは、“軽いからこそ使いたくなる”存在です。
PATATTOシリーズ(約290g)

「もう少しだけ、ここで座って景色を見ていたい」──登山やハイキング中、そんな瞬間は意外と多いもの。けれど、ゴツゴツした岩や濡れた地面にそのまま座るのはちょっとためらわれますよね。そんな時に頼れるのが、SOLCION(ソルシオン)のPATATTO 180です。
この折りたたみ椅子、なんと重さわずか290g。ペットボトルより軽いのに、耐荷重は100kgというタフさ。登山や野外イベント、釣り、ガーデニング、子どもの遊び場まで、ありとあらゆる場面で活躍してくれます。
使い方は簡単。開いて“パタン”と押すだけで即座に完成。しかも収納時はわずか厚さ3cmなので、ザックのサイドポケットや車のシートポケットにも楽々収納可能。座面はウェーブ形状で座り心地も快適、水に強く丸洗いOKなのもアウトドア派にはうれしいポイントです。
「椅子なんてなくても大丈夫」と思っている人にこそ試してほしい、見た目以上に効くギア。UL装備でも、これなら持っていく価値アリです。
サーマレスト トレッカーチェア(約290g)

「登山やキャンプで疲れた体をちょっと楽にしたい」──そんな時に重宝するのが、THERMAREST(サーマレスト)のトレッカーチェアです。
このチェアはナイロン製の軽量チェアースリーブで、わずか290gと非常に軽量。特徴は手持ちのサーマレストのエアマットレスを素早くチェアに変身させられること。51cm幅のマットに対応し、バックパッキングはもちろんカーキャンプなどでも活躍します。収納もコンパクトで、荷物を増やしたくないUL登山にもぴったりです。
単体では使えず、マットレスが必須ですが、マットレスを持っている方には持ち運びやすく、疲れを癒す優秀なギアとしておすすめです。
Qboo 軽楽耐(約310g)

「ちょっと腰掛けたい」そんなとき、座る場所がないと不便ですよね。登山の休憩時や行列中、公園でのピクニックなど、意外と“ちょい座り”のシーンは多いもの。そこで活躍するのが、Qbooの折りたたみ椅子「軽楽耐(けいらくたい)」。
注目すべきは、310gという軽さと収納袋一体型デザイン。折りたたみ傘のようにスリムな状態から、必要なときはサッと取り出してパッと座れる使い勝手の良さ。収納袋をなくす心配がないのも、実はすごくありがたいポイントです。
フレームには軽量で強度の高い6013アルミ素材を使用し、耐荷重は85kg。シートには600Dの厚手ポリエステルを使い、通気性と耐久性のバランスも優秀です。収納時は幅29.5×奥行10.5×厚さ5cmと非常にコンパクトで、ザックの中に余裕で収まります。
「いつでもどこでも、安心して腰を下ろせる」。そんな余裕をくれる軽量チェアは、まさにアウトドアの頼れる存在です。
Naturehike 折りたたみ椅子(約398g)

「ちゃんと背中を預けられる安心感って、こんなに違うんだ」──登山やソロキャンプ、ちょっとした休憩の時間に快適さをプラスしてくれるのが、Naturehikeの軽量背もたれ付きチェアです。
重さはわずか398g。収納サイズはA4ファイルほど(約35×23.5cm)で、リュックの隙間にもスッと収まるコンパクトさ。使うときは2ステップで組み立て可能。背もたれ付きの構造がしっかり体を支えてくれるので、長時間座っていても疲れにくく、リラックスできます。
強化アルミフレーム+600Dオックスフォード素材の採用で、耐久性と軽さを両立。さらに通気性の良いメッシュ座面や、小物収納に便利なサイドポケットもあり、アウトドアチェアとしての完成度はかなり高めです。
「UL装備だけど、もう一歩快適さがほしい」──そんなハイカーにぴったりの一脚。見た目以上に頼れるギアです。
ヘリノックス チェアワン ミニ(約433g)

登山で荷物の軽量化を極めるUL(ウルトラライト)志向でも、「ちゃんと座れる椅子があるとやっぱり違う」と実感する瞬間は必ず来ます。そんな時にこそ選びたいのがHelinox(ヘリノックス)チェアワン ミニ。その名の通り、小さくても本格派なアウトドアチェアです。
最大の魅力は、その軽さと信頼性のバランス。重量わずか約433gなのに、耐荷重は90kg。素材には、DAC社が誇る高強度合金「TH72M」が使われており、細身のフレームながら驚くほど頑丈。座面高は24cmと絶妙で、低すぎず高すぎず、山の上でもしっかりくつろげる高さです。
組み立てはシンプルで直感的。専用グラウンドシートやボールフィート(どちらも別売)を併用すれば、砂地やフローリングでも沈み込みや滑りを軽減。登山だけでなくキャンプやフェス、公園など、どこでも“自分だけの特等席”が手に入ります。
「ちょっと座りたい」が「しっかり癒される」に変わる──チェアワン ミニは、ULスタイルにフィットする本格ギアです。
ヘリノックス チェアゼロ(約490g)

「軽量」「快適」「コンパクト」——この三拍子が揃った名作が、Helinoxのチェアゼロです。たった490gという驚きの軽さは、UL志向の登山者にとってまさに理想形。背負って歩くのが前提の登山装備の中でも、この軽さと収納性は群を抜いています。
注目すべきは、ダイニーマ生地を採用した座面の質感。軽量でありながら破れにくく、座った瞬間のホールド感も心地いい。見た目はミニマルでも、しっかりと「椅子として座れる」安心感があります。特に標高の高い風の強い稜線や、テント泊のベースキャンプ地など、休憩の質を求める場面でこのチェアは本領を発揮。
もちろん、シンプルなアームレスデザインも魅力のひとつ。リラックスしつつも沈み込みすぎず、登山靴のままでもスッと立ち上がれる姿勢を保てます。
「道具に妥協しない人ほど、最後にたどり着くのがチェアゼロ」
そんな声があるのも納得の完成度です。
グランドトランク コンパス360スツール(約510g)

「軽量ギアでも、ちょっと座れる場所はほしい」——そんな登山・キャンプ派のわがままに応えるのが、Grand Trunk(グランドトランク)コンパス360スツールです。
このスツールの最大の特徴は、座面が360度自由に回転すること。狭いスペースでも体をひねらずに“くるっ”と向きを変えられるのは、調理や荷物整理の場面で驚くほど快適。しかも重量はわずか約510g(収納込みで580g)とUL志向のハイカーでも納得の軽さを実現しています。
設置サイズは32×32×38cmとコンパクトながら、耐荷重は約120kgと安心感も十分。座面下には便利なメッシュポケットも搭載されていて、ボトルや小物収納にも対応。収納袋にはショルダーベルトがついていて、バックパックにくくりつけたり、肩がけして持ち運ぶのもスマートです。
「小さくても座り心地と機能性に妥協なし」。軽さ・回転・収納力を兼ね備えたこの一脚は、ミニマル装備派の行動範囲をもっと自由にしてくれます。
キャプテンスタッグ グランドチェア(約530g)

「腰を下ろすだけじゃなく、背中も預けたい」──そんなときに活躍するのが、キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG)のグランドチェア。シートというより“座椅子”に近い感覚で、登山やキャンプ、公園ピクニックなど、地面に座るシーンの快適性をワンランク上げてくれます。
重さは約530g。折りたたみ式で、収納サイズは400mm×120mm×110mmとかなりコンパクト。リュックの背面やサイドポケットにも収まり、携帯性は十分です。
張り材はしっかりとしたポリエステル、背もたれにはウレタンフォームが内蔵されており、思った以上に座り心地は快適。耐荷重80kgの安定性もあり、岩場や草地など不安定な場所でも安心して使用できます。
登山の休憩中、焚き火前、イベント観戦時など、「ちょっと腰を落ち着けたい」シーンで大活躍。地べたに近いスタイルが心地よい、アウトドア用“ロースタイルチェア”の定番です。
アウトドアチェアで登山を贅沢なものへ。軽量コンパクトな折りたたみ椅子は持っていく価値あり

登山中、「ちょっと腰を下ろしたいな」と思う瞬間は意外と多いもの。そんな時に、さっと取り出せて快適に座れる軽量折りたたみ椅子は、まさに現代登山スタイルの“新定番”。わずか数百グラムで背中の疲れや足のむくみを軽減できるなら、これはもう贅沢ではなく実用的なギアです。
紹介した8モデルは、どれも収納性と快適性のバランスに優れ、登山だけでなくキャンプやフェス、公園遊びまで幅広く対応可能。あなたの行動スタイルに合った1脚を選べば、山の過ごし方がグッと豊かになりますよ。