荷物を1gでも軽くしたいUL志向のハイカーから、焚き火でお湯を沸かしたいソロキャンパーまで。チタンマグは、登山ギアの中でもロマン溢れるアイテムの一つです。

今回は、愛用者も多いであろうチタンマグの中から「実際に山で使いたくなるモデル」を厳選してご紹介。
容量、重さ、収納性、そして直火対応など、用途に応じて選べる10モデルをまとめました。
マグひとつで山ごはんの自由度が変わる──。そんな一杯を、ぜひ装備に加えてみませんか?
僕が登山で使っているチタンマグは「エバニュー Ti FH Mug 300」
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僕が登山にいつも持っていくのがエバニューの「Ti FH Mug 300」。
理由はシンプル──軽くて丈夫で、しかも使いやすいし、見た目もかっこいいから。容量は300mlとソロの湯沸かしやコーヒーにちょうどよく、直火もOK。
特に気に入っているのが、アルコールストーブでずっと使い続けてきたことで、マグの表面が綺麗な青色に変色してきたところ。チタンマグの使えば使うほど“育っていく”感じがたまらないんです。
エバニュー Ti FH Mug 300

国内のチタンクッカーなどで圧倒的なシェアを誇るエバニューの「Ti FH Mug 300」。
わずか59gという超軽量仕様で、どこに収納しても気にならないレベルの小ささが魅力。チタン製でありながら極限まで薄く加工されており、お湯を沸かしたり、お味噌汁などのスープを作ったりと直火調理にも対応。
ハンドルもコンパクトに折りたため、軽量なギアを求める登山者には最適な選択肢です。
スノーピーク チタンシングルマグ 450

信頼のスノーピークブランドから、使い勝手の良さで長年愛される「チタンシングルマグ 450」。
容量450mlとやや大きめで、スープやコーヒーをゆったり楽しみたい人にぴったり。保温性は二重構造に比べて劣りますが、その分軽量で直火使用も可能。
シンプルな見た目と安定感のある飲み口が登山者だけでなくキャンパーからも高評価です。
VARGO チタニウム トラベルマグ

VARGO(バーゴ)は、チタン製の軽量で耐久性に優れたアウトドアギアを展開するアメリカのブランド。
トラベルマグは軽さと耐久性を両立したチタン素材で、無駄を省いたシンプル設計が魅力です。容量450ml。人と被りたくない方はVARGOがおすすめ。
「山で温かい飲み物を自分で淹れたい」そんな人にぴったりの一杯用マグです。
WAQ チタンマグカップ 450ml(蓋付き)

高強度・軽量・耐蝕性に優れたWAQのチタンマグは、普段使いから登山、キャンプまで幅広く活躍。
450mlのたっぷり容量は、飲み物だけでなく簡単な調理にも便利です。フォールディングハンドルでコンパクトに収納でき、専用の蓋付きなので灰や虫の侵入を防ぎつつ保温性もアップ。
内側には目盛りがついており、計量にも対応。使い続けるうちにチタン特有の焼き色が楽しめるのも魅力です。
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ベルモント チタンシングルマグ 300
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ベルモントの「シングルマグ 300」は、その手触りや品質感に定評あり。さらに日本製でありながらお手頃価格。
燕三条で丁寧に作られたこのマグは、ハンドルが手にフィットしやすく、寒い時期でも安心して持てる。チタンならではの変色(チタンブルー)も楽しめ、長く使うほどに愛着がわいてきます。
Toaks ウルトラライトチタンカップ 450ml(蓋付き)
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ULハイカーに愛されるToaksの450mlチタンマグは、蓋付きで用途の幅が広がるモデル。
アルコールストーブでの湯沸かしにも最適で、吹きこぼれを防ぎながらスムーズに加熱可能。底が広めで安定感があり、クッカーとしても使用できます。
軽さと使い勝手のバランスが良く、ULギアとして完成度の高い一品。
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Boundless Voyage チタンマグカップ

中国発の新興アウトドアブランドBoundless Voyageのチタンマグは、低価格ながらチタンの魅力を十分に味わえる優秀な選択肢。
蓋付きで風の強い場所でも使用しやすく、スタッキング性も良好。初めてチタン製マグを導入する人や、予備用・サブ用としてもサイズが多いのでおすすめ。コスパを重視する登山者に特に人気です。
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TITAN MANIA チタンマグカップ 350ml

シンプルな見た目ながら、直火OK・蓋付き・収納袋付きという三拍子そろった優秀ギア。焚き火やアルコールストーブでの湯沸かしにも使えるので、クッカー代わりにもなります。
ハンドルは折りたたみ式でコンパクトに収納でき、チタンならではの軽量性と頑丈さも健在。UL志向の登山者や、荷物を減らしたいソロキャンパーにとって「これ1つで何役もこなす」理想的な相棒です。
自立式のツマミ付きフタは灰や虫の侵入を防ぎつつ、開けやすさも◎。
▶︎ TITAN MANIA・チタンマグカップ350mlの詳細はこちら
ユニフレーム スタッキングマグ350チタン

日本製のしっかりとした作りが光る、ユニフレームのチタン製スタッキングマグ。容量は350mlとちょうどよく、ソロでもファミリーでも使いやすい万能サイズです。
本体は軽量で丈夫なチタン、ハンドルにはステンレスを採用。シンプルながら壊れにくく、直火にも対応する実用性の高い設計です。シングルウォール構造なのでスタッキングしやすく、荷物をコンパクトにまとめたい人にも◎。
長く付き合える信頼の日本製マグとして、日常から登山・キャンプまで幅広く活躍します。
▶︎ ユニフレーム・スタッキングマグ350チタンの詳細はこちら
MSR チタン製マグカップ

軽量性とパッキング効率を両立したい人におすすめなのが、MSRのチタン製マグカップ。スリムで無駄のないフォルムは、同社の「チタン製ケトル(39158)」にすっぽりと収納できる設計になっており、MSR好きにとって非常にありがたい仕様です。
重量も軽く、必要最低限の装備で山に挑むミニマリストにもぴったり。創業者ラリー・ペンバシーの「登山家に最適なギアを届ける」という哲学を受け継ぎ、フィールドでの実用性を追求した一品です。
華美な装飾はなくとも、信頼性と使いやすさは折り紙付き。MSRならではの“山で本当に役立つ道具”という思想が、シンプルな一杯にも息づいています。
登山用チタンマグを選ぶときに気をつけたいポイント

登山用のチタンマグは「軽ければOK」と思いがちですが、選ぶ際にはいくつか注意点があります。
まず、直火対応かどうかはチェック必須。焚き火やアルコールストーブで使いたいなら、シングルウォール(単層)のマグを選びましょう。

ダブルウォール(二重構造)のマグは保温性に優れる反面、直火NGなものが多く、火にかけると中の空気層が膨張して破損の恐れもあります。
また、容量と形状も重要で、300〜450mlあたりがソロ登山にはバランス◎。スタッキングのしやすさや、フタ・収納袋の有無も使い勝手に直結します。さらにハンドルの形状と固定性もポイント。熱くなりにくく、しっかり持てる構造のものを選ぶと安心です。
登山でチタンマグを使うメリット・デメリットとは?

軽量性や耐久性から人気を集めるチタンマグですが、実際に登山で使うとなると「本当に使いやすいのか?」と気になるところ。
以下では、登山シーンでのチタンマグの良さと注意点を、両面から詳しく紹介します。
チタンマグを登山で使うメリット:軽さと丈夫さの両立が魅力

登山装備の軽量化を目指すなら、やはりチタン製のマグカップは外せません。
アルミより軽く、ステンレスよりも強度があり、耐食性も高いので長く使えるのが特徴です。また、直火にかけられるモデルも多く、湯沸かしや簡単な調理にも使える万能さもおすすめ。
UL志向のハイカーやバックパッカーから支持されるのも納得のアイテムです。
デメリット:熱伝導が良すぎて飲みづらいことも

優れた熱伝導性を持つチタンマグですが、それが裏目に出ることも。熱湯を注ぐと本体全体がかなり熱くなり、素手では持てないこともあります。
また、飲み口も熱くなりやすいため、保温カバーやリッドを活用するなどの工夫が必要です。冷たい飲み物にも対応できますが、断熱性能は低めなので、保冷性を求める人には不向きかもしれません。
登山用チタンマグの口コミ評判
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「登山にチタンマグって本当に必要?」「軽いって聞くけど、実際どれくらい便利なの?」──そんなふうに思ったことはありませんか?
確かにチタンマグは軽くて丈夫、直火にも対応していて“理想的な山の相棒”と言われますが、実際に使った人の声を聞いてみないとピンと来ないこともありますよね。
そこで以下では、実際に登山でチタンマグを使っている人たちのリアルな口コミ評判をご紹介します。良かった点も気になるポイントも含めて、購入前の参考になる内容ばかりです。
バックパックに引っかけて歩いてると、存在感がなさすぎて「持ってきたっけ?」と焦るレベルで軽いです(笑)。でも、ちゃんとそこにあるのがチタンマグのすごさ。UL装備にこだわるなら、もう手放せません。
直火OKなのが最高。山でお湯を沸かすのにそのまま火にかけられるので、クッカーいらずなシーンも。多少ススが付いても、それも“旅の味”です。
熱い飲み物を入れても、外側がアチチにならないのが地味に便利。取っ手なしのモデルでも問題なく使えました。保温性というより“持ちやすさ”に貢献してくれてます。
同じシリーズのマグ同士でスタッキングできるので、複数持って行っても収納に困らないのが嬉しい。ザックのサイドポケットにもスッと収まります。
正直、最初は「高っ」と思いました。でも使ってみると、軽さ・耐久性・直火OKの3拍子が揃っていて、納得のクオリティ。むしろ長い目で見ればコスパ良いと感じました。
口コミを見て分かるのは、チタンマグは「軽くて丈夫」というスペックだけでなく、登山という非日常の中で確かな安心感を与えてくれる存在だということ。直火対応や携帯性の高さなど、多くの人が「持って行ってよかった」と実感しています。
一方で、「熱が伝わりやすい」「保温性はそこまでではない」といった声もあり、使い方に合わせて選ぶことが大切です。
山のスタイルは人それぞれ。自分の登山スタイルにぴったり合うチタンマグを見つけて、次の山行をもっと快適にしてみてください。
まとめ|チタンマグは登山における“手放せない一品”

軽くて強くて錆びない、さらに直火対応と、登山において理想的なマグの条件を満たすチタン製。
用途や容量、保温性や携帯性を基準に、自分のスタイルに合ったチタンマグを見つけましょう。色々種類もありますが、デザインなどを見て直感で選ぶのもありです。
よくある質問|登山用チタンマグに関するFAQ
Q. チタンとステンレス、登山にはどっちがいい?
→ 軽さを最優先するなら断然チタン。価格と耐久性のバランスならステンレスも選択肢です。
Q. チタンマグは直火にかけても本当に大丈夫?
→ 多くのモデルが直火OKですが、二重構造のものはNGな場合もあるので要注意。
Q. チタンマグの容量、登山では何mlがちょうどいい?
→ ソロ山行なら300〜450mlあたりがバランス◎。湯沸かしと飲用どちらにも使えます。
Q. チタンマグって本当に金属臭がしないの?
→ ステンレスに比べると匂いや味の影響が少なく、コーヒー派にも人気です。
Q. チタンマグは蓋付きのほうがいいの?
→ 湯沸かし効率や保温性を考えると、登山では蓋付きが断然おすすめ。
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