登山中にわざわざザックを下ろさずに水分補給できる「ハイドレーションシステム」。夏の縦走や日帰りハイク、トレイルランナーにも愛用者が多い必須ギアです。
でも、いざ選ぼうと思うと「どれを選べばいいの?」と迷ってしまう方も多いのでは?
今回は日帰り登山でもテント泊登山でもハイドレーションを使用している僕が、実際に使ってよかったものや、口コミでの評判が高いモデルを含めて厳選5つを紹介します。
そもそもハイドレーションってなに?

ハイドレーションとは、リザーバー(水の入ったパック)とチューブがセットになった給水システム。ザックに入れたままホースを通し、口元でサッと飲めるのが最大の魅力です。
- ザックを降ろさず水分補給できる
- 手が塞がっていても飲める
- 水分摂取量が自然に増える
夏山・長距離登山・トレランでは特に重宝されます。
僕が愛用しているハイドレーションは「Hydrapak ベロシティ IT 1.5L」

実際に登山で使っているのが、この Hydrapak(ハイドラパック)の「ベロシティ IT」。容量は1.5Lと、日帰り登山にちょうどよく、使い勝手抜群。
このモデルの最大の特徴は、IsoBoundインサレーションテクノロジーによる保冷性能。一般的なリザーバーより約38%も冷たさが長持ちし、夏山でも最後までぬるくなりにくいんです。さらに本体が結露しにくく、ザックの中が濡れる心配もなし。
断熱性に優れたチューブは、チューブ内の水が熱くなりがちな真夏の登山でも快適そのもの。また「PLUG-N-PLAY」対応で、チューブの着脱もワンタッチで超簡単。使い終わったあとの洗浄・乾燥も楽です。
重さは169g(本体のみ)と、断熱モデルとしてはかなり軽量。「冷たい水を長く楽しみたい」派の登山者には、心からおすすめできる一本です!
登山用ハイドレーションの選び方|買ってから後悔しないための4つのポイント

ハイドレーション(リザーバー)は、登山中の給水をスムーズにしてくれる便利なアイテムですが、意外と選び方で快適さに差が出ます。以下の4つのポイントを押さえて、自分の登山スタイルにぴったりのものを選びましょう。
1. 容量|日帰りなら1.5〜2L、縦走なら3Lも視野に
- 日帰り登山や軽めのハイキングなら1.5L〜2Lが定番。
- テント泊や縦走登山では3Lクラスを選ぶ人も増えています。
水は重いので、持ちすぎも疲労につながります。天気や行動時間、途中での補給の可否を踏まえて容量を選びましょう。
2. 洗いやすさ|メンテナンスのしやすさは超重要
ハイドレーションは定期的に洗う必要があるため、洗いやすいかどうかは見逃せないポイント。
- 開口部が大きいタイプは手を入れて洗いやすい
- 裏返して乾かせる設計なら、カビやにおいの防止に役立ちます
乾燥が不十分だと雑菌の温床になるため、清潔に保てる構造かどうかは要チェックです。
3. ホースとバルブの扱いやすさ|登山中の使い勝手に直結
歩きながらの給水を快適にするためには、ホースやバルブの仕様も重要です。
- バイトバルブ(吸い口)の開閉がしやすいか
- ホースの取り回しや長さが適切か
- 断熱仕様(保冷・防凍)かどうかも使用環境によって検討しましょう
細かい部分ですが、登山中に「ちょっと不便」が積み重なると大きなストレスになります。
4. ザックとの相性|対応ポケット・ホース穴を確認
ハイドレーション単体ではなく、ザックとのセット使いが前提となる道具なので、相性も必ず確認しましょう。
- ザックにハイドレーション専用ポケットがあると安定します
- ホースを通す穴(スリット)が設けられているか
- ショルダーベルトにバルブを固定するループやマグネットがあると便利
購入前にお使いのザックの仕様を確認しておくと安心です。
ハイドレーションは「登山中にこまめに水を飲める=熱中症や脱水を防ぐ」大事なアイテムです。デザインや価格だけでなく、使いやすさとメンテナンス性も重視して選ぶと、長く快適に使えますよ!
おすすめ登山用ハイドレーションおすすめ5選
ハイドレーションは、Amazonなどでも気軽に手に入り、種類もどんどん増えています。今回はその中から、登山スタイルに合わせて選びやすい5モデルを厳選。
自分にぴったりの一本を見つけて、快適な山歩きを楽しみましょう!
1. 【定番で安心】Platypus(プラティパス)ビッグジップ EVO
- 容量:1.5L / 2L / 3L
- 重さ:170g(2L)
- 特徴:大きなスライドジップで注ぎやすく、洗いやすい
軽量性と実用性のバランスが取れたロングセラーモデル。リザーバーの耐久性も高く、バルブからの水漏れもほとんどなし。迷ったらこれで間違いなし。
▶︎ Platypus(プラティパス)ビッグジップ EVOの詳細はこちら
2. 【保冷力と結露しにくさが魅力】Hydrapak(ハイドラパック)ベロシティ IT 1.5L
- 容量:1.5L / 2L
- 重さ:約218g(1.5L)
- 特徴:高い保冷性能+結露しにくい構造
「ベロシティ IT」は保冷力が高く、結露もしにくいので夏の登山にぴったり。僕も今まさに使っていて、日帰り登山やトレイルランにも最適です。
▶︎ Hydrapak(ハイドラパック)ベロシティ IT 1.5Lの詳細はこちら
3. 【軽量&UL派に】SOURCE(ソース) ハイドレーション コンバーチューブ
- 容量:お手持ちの水筒やPETボトルによる
- 重さ:約113g(アダプター含む)
- 特徴:お手持ちのボトルでハイドレーションシステムを実現するキット
正確には「ボトル+チューブ」のセットですが、軽量化を突き詰めたいならこれ。水筒の口径に合わせた63、42、28、24mmの4種類のアダプターが付属し、LAKENフツーラやエヴィアンPETボトルなど様々なボトルに対応しています。不要時はコンパクトに収納でき、ザックの軽量化に貢献。水場で補充しながら歩くスタイルにもぴったりです。
▶︎ SOURCE(ソース) ハイドレーション コンバーチューブの詳細はこちら
4. 【おしゃれギア好きに】OSPREY(オスプレー) LT レザヴォア
- 容量:2.5L
- 重さ:約167g
- 特徴:背中にぴったりフィットし、片手で簡単に注げるハンドル付きの軽量ハイドレーションシステム。
オスプレーらしい登山者目線のデザイン。水分補給が簡単で、背中にフィットする形状が快適。リザーバーは水を入れると形が保たれ、取り出しやすいです。使い勝手の良さを重視したい方におすすめ。
▶︎ OSPREY(オスプレー) LT レザヴォアの詳細はこちら
5. 【コスパ重視】TRIWONDER ハイドレーション
- 容量:1.5L / 2L / 3L
- 重さ:約130g(2L)
- 特徴:バルブ付きで水漏れしにくく、価格もお手頃
とにかく「まずはハイドレーションを試してみたい」人向け。1000円台から買えるのに、チューブや飲み口はしっかり。防塵カバーやバルブロックもあって、普段使いや予備にもぴったり。
まとめ|登山スタイルに合ったハイドレーションを見つけよう

ハイドレーションは、登山中に“こまめに水を飲む”ことを助けてくれる便利ギア。
ボトルを出し入れする手間がなくなるだけで、驚くほど快適になります。脱水症状や熱中症のリスクも減らせるので、特に夏山やロングトレイルでは強い味方になります。
今回紹介した5モデルは、それぞれ「軽さ重視」「価格重視」「使いやすさ重視」など、特徴が異なります。自分がどういうスタイルで山に登るのか(例えば、UL志向・テント泊・日帰り中心など)に合わせて、ぴったりの1本を選んでみてください。
ハイドレーションは一度使えば、その便利さにきっと驚くはず。最初の一本選びが、あなたの登山ライフをもっと快適にしてくれますよ!