日帰り登山といえど、無駄な荷物を背負ってしまうと、体力も気分も削がれてしまいます。
特に標高差があるコースや長時間行動するルート、岩場を含むコースなどでは「できるだけ軽く」しておくことが大切です。
そこで今回は、軽さと実用性を両立した「軽量化しやすいアイテム10選」を紹介します。必要最低限を見直しつつ、山行の快適度をグッと上げてみましょう!
商品名 | ブランド・メーカー | 種類・カテゴリー | 特徴・ポイント | 重量・サイズなど |
---|---|---|---|---|
バマー | TRAIL BUM(トレイルバム) | ザック/バックパック | 軽量コンパクトな30Lトレイルザック | 約400g |
ローンピーク 9 | ALTRA(アルトラ) | トレイルランニングシューズ | クッション性とグリップ力に優れたトレイルシューズ | 約327g(片足28.5cm) |
ベンチャージャケット | ザ・ノース・フェイス | 軽量レインジャケット | 2.5層構造、耐水性・防風性に優れた軽量シェルジャケット | 約225g(Lサイズ) |
Ti 400FD Cup | エバニュー | チタン製クッカー | 軽量で耐久性の高いチタン製カップ&クッカー | 約50g |
いろは カラー無地てぬぐい | KOMESICHI(コメシチ) | 手拭い | 綿100%、日本製の伝統的な手ぬぐい | サイズ:90×33cm |
日帰り登山で軽量化するコツ・ポイントとメリット・デメリット

登山の楽しさを最大限に味わうためには、身軽であることがとても重要です。特に日帰り登山では、無駄な荷物を減らして軽量化することで、体への負担が軽くなり、行動がスムーズになります。
しかし、ただ軽くすれば良いというわけではなく、安全性や快適性も考慮しながらバランス良く装備を選ぶことがポイントです。
以下では、軽量化の具体的なコツや注意点、そしてメリットとデメリットについて詳しく解説します。
軽量化のコツ・ポイント
- 本当に必要な装備だけ持つ
- 不安だからと過剰に持ちすぎるのはNG。必要最低限の装備を見極めるのが軽量化の基本。
- 多機能ギアを選ぶ
- 例えば「雨具+防風具」「ランタン+懐中電灯」など、一つで複数の役割を果たすものを選ぶ。
- 軽量素材やコンパクト設計を優先
- ナイロン素材やチタン製のクッカーなど、軽くて丈夫な素材のアイテムを活用。
- パッキングの工夫で無駄なスペース削減
- アイテム同士を効率よく詰めることで、ザック全体のコンパクト化につながる。
- 食料・水は計画的に持つ
- 食料は必要量だけ用意し、水は補給ポイントを事前に確認して必要最小限に。
メリット | 詳細説明 |
---|---|
体力の消耗を抑えられる | 荷物が軽くなることで疲れにくくなり、長時間の歩行も楽に。 |
スピードアップが可能 | 軽い装備は動きやすく、登山のペースが上がる。 |
負担軽減で怪我のリスク減少 | 重い荷物による腰や膝への負担が減り、故障リスクも軽減。 |
荷物の管理が楽になる | コンパクトで少ない荷物は紛失や忘れ物を減らす効果も。 |
デメリット・注意点 | 対応策 |
---|---|
装備の耐久性が落ちることがある | 軽量ギアは耐久性が劣ることもあるため、用途に合わせて選ぶ。 |
予備装備が少なくなる | 軽量化しすぎると予備を持てなくなるので、最低限の余裕は確保。 |
快適性が犠牲になる場合もある | 快適装備を削ると体調不良や疲労に繋がる可能性がある。 |
天候変化に弱くなる | 軽量装備は防水や防寒性能が低いことも。天気予報の確認は必須。 |
軽量化は快適で安全な登山に直結しますが、過度な軽量化はかえって危険につながることもあります。
自分の経験や登山の目的・環境に合わせて装備を調整し、メリットとデメリットをバランスよく考慮することが大切です。安全第一で、身軽に自然を楽しみましょう!
軽量ザックに変えるだけで1kg以上の軽量化も可能
![[ミレー] 登山リュック サース フェー 30+5](https://hiker-h.com/wp-content/uploads/2025/07/ミレー-登山リュック-サース-フェー-305-202x300.jpg)
ザックは日帰り装備の中でも「最も重いアイテムの一つ」。見た目は似ていても、素材や構造の違いによって1kg以上の差が出ることも珍しくありません。
たとえば:
モデル名 | 容量 | 重量 | 特徴 |
---|---|---|---|
ミレー サースフェー 30+5L | 30L+5L | 約1500g | 背面フレーム・ポケット多数・雨蓋あり。快適性重視 |
トレイルバム BUMMER | 30L | 約400g | UL系。背面フレームなし・超シンプル設計。軽快さ重視 |
この2つを比べるだけでも、約1.1kgの軽量化が可能。
特に日帰り登山では、そこまで多くの荷物を入れないため、背負い心地よりも「軽快さ・シンプルさ」を優先する方が合理的なケースも多いです。
もちろん、体格や行動スタイルによって合うザックは異なりますが、「荷物が軽ければザックも軽くできる」という視点は、UL的な装備選びの基本となります。
💡軽量ザック選びのポイント:
- 背面パッドの有無(なしなら座布団やフォームパッドで代用可)
- ポケット数よりも軽量性優先
- ウェストベルトや雨蓋も省略する方向で考えると◎
登山靴を“トレッキングブーツ”から“トレランシューズ”に変えて軽量化!
![ローンピーク 9+ メンズ [ALTRA アルトラ] トレイルランニングシューズ](https://hiker-h.com/wp-content/uploads/2025/07/ローンピーク-9-メンズ-ALTRA-アルトラ-トレイルランニングシューズ.jpg-300x300.webp)
日帰り登山のルートが整備された登山道や低山メインであれば、重くて頑丈な登山靴(ハイカットのブーツ)はややオーバースペックになることも。そんなときは、トレイルランニング用の軽量シューズに切り替えることで、300〜500gの軽量化が可能です。
たとえば:
アイテム | 重量(片足) | 特徴 |
---|---|---|
本格登山靴(革・3シーズン対応) | 約700〜800g | 安定性・保護性◎だが重く、硬い |
トレイルランニングシューズ | 約250〜350g | 軽快な歩き心地、通気性・グリップ◎ |
ローカットハイキングシューズ | 約400〜500g | 中間的な性能で汎用性あり |
たとえばアルトラの「ローンピーク」シリーズなどは、グリップ力やクッション性に優れ、軽量ながら登山にも対応可能な設計。特に夏場や標高差の少ないコースでは足さばきが軽くなり、疲労軽減にもつながります。
💡軽量登山靴選びのポイント:
- 安定性が求められる岩場や縦走には不向き
- 日帰り・夏山・整備路ではトレランシューズが快適
- グリップ性能・クッション性・ソール剛性をチェック
本格的なレインウェアから“軽量レインジャケット”に変えて軽量化
![[ザ・ノース・フェイス] ジャケット ベンチャージャケット NP12306](https://hiker-h.com/wp-content/uploads/2025/07/ザ・ノース・フェイス-ジャケット-ベンチャージャケット-NP12306-179x300.jpg)
日帰り登山での天候はある程度予測可能。天気が安定している季節や短時間の山行であれば、重量400g以上の本格レインウェアはややオーバースペックなことも。
軽量モデルのレインジャケットなら300g以下に収まるものも多く、さらに携帯性や着心地にも優れます。また、ウインドシェルとして幅広く活用できます。
レインウェア例 | 構造 | 重量 | 特徴 |
---|---|---|---|
3層レインジャケット | 本格山岳モデル | 約450〜500g | 極地や縦走向き、嵩張る |
ベンチャージャケット(2.5層) | 軽量・多用途 | 約225g(Lサイズ) | 防水+風よけ+街でも着られる |
たとえば、ザ・ノース・フェイスの「ベンチャージャケット(NP12306)」は、防水性と軽量性のバランスが絶妙な2.5層構造モデル。重さはわずか約230g前後(サイズにより異なります)で、UL志向のハイカーにも注目されています。
止水ファスナーやワンハンドアジャスター付きフード、ドローコード付きの裾など、機能性も十分。さらに、収納スタッフサックが付属しており、コンパクトに持ち運び可能です。
💡軽量化ポイント:
- 本格モデル → 風雨の強い長期縦走向け
- 軽量モデル → 日帰り・短時間登山に最適
- 「軽くても快適&高性能」な中間的モデルが狙い目!
重たいクッカーを“チタン製”や“アルコール湯沸かし”に変えて軽量化

日帰り登山でお湯を沸かす程度の調理しか予定していない場合、クッカーの見直しで100〜200g以上の軽量化が叶います。とくに「チタン製」「アルコール専用クッカー」への切り替えは効果大。
たとえば:
アイテム | 重量 | 特徴 |
---|---|---|
一般的なアルミクッカーセット | 約300〜400g | 丈夫・容量多め・調理に便利だが重い |
チタンシングルマグ(300ml〜450ml) | 約50〜90g | 湯沸かし専用に絞れば圧倒的に軽い |
アルスト専用クッカー(風防込み) | 約120〜150g | 超軽量かつミニマルな湯沸かしに特化 |
たとえば「お昼にカレーメシ+コーヒーだけ」という用途であれば、チタンマグ+アルコールストーブだけで事足ります。フライパンや蓋、余分な鍋を持たないだけで、ザックの容量もぐっと余裕が出ます。
💡軽量クッカー選びのポイント:
- 本当に必要な調理レベルを見極める
- チタン or 超薄アルミ製を選ぶ
- 湯沸かし用途なら「深型マグ」だけで十分な場合も
タオルをやめて“手拭い”にすると軽くなる
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意外と見落とされがちですが、「登山中に汗を拭く用のタオル」も、軽量化できるポイントのひとつ。
ふわふわのスポーツタオルや速乾タオルは使い心地こそ良いものの、重さは100g前後あることも。これを「手拭い」に置き換えると、30g前後まで大幅ダウンが可能です。
たとえば:
アイテム | 重量 | 特徴 |
---|---|---|
一般的な速乾タオル | 約60〜100g | 吸水力◎・厚手・かさばる |
手拭い | 約30〜40g | 速乾・通気性◎・畳めばコンパクト |
手拭いは登山との相性も良く、濡れてもすぐ乾き、汗拭き・日よけ・包帯代わりなどマルチに使える万能アイテム。洗って繰り返し使える点も、環境的&経済的メリットがあります。
見た目のデザインが豊富なのも地味に嬉しいポイント。お気に入りの柄を選べば、テンションも上がります。
💡手拭いを登山で使うメリット:
- 超軽量&コンパクト
- 乾きが速くてニオイも残りにくい
- 多用途(汗拭き・首巻き・応急処置)で無駄がない
日帰り登山の軽量装備で、もっと快適&身軽な山時間を!

日帰り登山では「軽さ=快適さ」。今回ご紹介した5つのアイテムは、どれも荷物を減らしつつ、安心・安全な山行をサポートしてくれるものばかりです。
登山初心者の方でも導入しやすく、無理なく軽量化できるのがポイント。体力的な負担を減らすだけでなく、行動範囲が広がることで、より自由で楽しい登山が実現します。
まずは一つからでもOK。あなたの山スタイルに合った軽量ギアを見つけて、軽やかなステップで自然を満喫してみてください!
商品名 | ブランド・メーカー | 種類・カテゴリー | 特徴・ポイント | 重量・サイズなど |
---|---|---|---|---|
バマー | TRAIL BUM(トレイルバム) | ザック/バックパック | 軽量コンパクトな30Lトレイルザック | 約400g |
ローンピーク 9 | ALTRA(アルトラ) | トレイルランニングシューズ | クッション性とグリップ力に優れたトレイルシューズ | 約327g(片足28.5cm) |
ベンチャージャケット | ザ・ノース・フェイス | 軽量レインジャケット | 2.5層構造、耐水性・防風性に優れた軽量シェルジャケット | 約225g(Lサイズ) |
Ti 400FD Cup | エバニュー | チタン製クッカー | 軽量で耐久性の高いチタン製カップ&クッカー | 約50g |
いろは カラー無地てぬぐい | KOMESICHI(コメシチ) | 手拭い | 綿100%、日本製の伝統的な手ぬぐい | サイズ:90×33cm |
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