登山やキャンプでヘッドライトを使っている人なら、一度は感じたことがあるはず──
「これ、テントの中でもっとふわっと広く照らしてくれたら最高なのに」って。
ヘッドライトは便利だけど、そのままだと「点」の照明になってしまい、テント内をまんべんなく照らすには物足りない…。そんな“小さな不満”を解消してくれるのが、PETZL(ペツル)のノクティライトです。

これは単なる収納ケースではなく、ヘッドライトをランタンとして使えるようにする拡張アクセサリー。収納ケース・照明・設置の3役をこなし、アウトドアライト環境を一段アップグレードしてくれるアイテムです。
この記事では、実際に使って感じたメリット・デメリットも含めて、このノクティライトをレビューします。購入を考えている方は参考にしてみてください。
PETZL ノクティライトとは?

PETZLの「ノクティライト(NOCTILIGHT)」は、ペツル製のコンパクトヘッドライト(ティカ、アクティックなどヘッドライト)を中に入れることで、柔らかく広がるランタンのような光を実現するケースです。

他メーカーのヘッドライトでも大丈夫ですが、ペツル専用設計なので綺麗に収まり、収納したままON/OFF切替しやすいのはペツル製のヘッドライト。
素材は半透明のポリカーボネート製で、光をやさしく拡散してくれます。しかも、吊り下げ・置き型・装着したままの使用と、3WAYで使える万能さが魅力。
登山・キャンプで感じたノクティライトの特徴と強み

実際に登山やキャンプでノクティライトを使ってみて、「これは便利すぎる…!」と感じたポイントを3つにまとめてみました。どれも地味だけど確実に“効く”使い勝手の良さで、もはや手放せないアイテムになっています。
重量はたったの85g、それでいて“有能のULランタン”

軽量な設計で、総重量はわずか85g。登山やULキャンプでもパッキングの邪魔をせず、気軽に追加できるギアです。
ヘッドランプを収納しても無理なく持ち運びでき、しかも本体をそのままランタン化できるという点が非常にユニーク。
ヘッドランプの保護&拡張ケースとして優秀

ノクティライトは保護ケースとしての役割も高性能です。軽量ながら耐久性のある半硬質素材で作られており、移動中の衝撃や汚れからヘッドランプをしっかり守ってくれます。
内部に収まるヘッドランプも、PETZLの多くの定番モデルに対応しているので安心。

対応モデル:
- ティキナ(TIKKINA)
- ティカ(TIKKA)
- ジプカ(ZIPKA)
- アクティック(ACTIK)
- アクティック コア(ACTIK CORE)
- タクティカシリーズ(TACTIKKA / + / +RGB / CORE)
多彩な使い方で“ただのケース”を超える

ノクティライトの魅力は、「収納したまま使える」「どこにでも設置できる」という点にあります。具体的には次のような使い方が可能です:
- 地面に置いて使用(置き型ランタンとして)
- テント内に吊り下げて使用(柔らかい全体照明に)
- バックパックのベルトなどに取り付け(移動時のサブライトとして)
さらに、ケースの外からでもヘッドランプのスイッチ操作が可能。いちいち出し入れせずに明るさを調整できるのも実用的です。
実用性と遊び心が共存する優秀ギア

「収納できるだけじゃ物足りない」「登山やキャンプではギアにもう一役あってほしい」
──そんな想いを持つ人にとって、ノクティライトはぴったりのアイテムです。
コンパクトながらも、光の拡散性・設置自由度・保護力のバランスが高く、UL志向の登山者からファミリーキャンパーまで幅広く使えます。防災グッズとしても便利。
PETZL ノクティライトのデメリットを挙げるなら?

- 光量が落ちる(=照射距離は控えめ)
ノクティライトは光をやわらかく拡散する構造なので、遠くを照らすには不向き。テント内や手元を照らすにはちょうどいいけれど、ナイトハイクのような「遠くを照らしたいシーン」では物足りなさが残ります。 - 大きなヘッドライトには非対応
「TIKKA」「TACTIKKA」などのコンパクトモデル向けで、「SWIFT RL」や「NAO」などの大型ヘッドランプは収納不可。愛用モデルが対応しているかは要チェック。 - 単体では使えないアクセサリー
本体自体にライト機能はなく、あくまで“拡張用のケース”。価格に対して「本当に必要?」と悩む方もいるかもしれませんが、ヘッドランプをランタンとして活用できるのはやっぱり便利です。

とはいえ、テント泊や緊急時のサブ照明としては非常に優秀で、軽量(85g)かつ多用途な点が魅力。「少しでも装備をコンパクトにしたいUL志向の方」には、きっと役立つギアです。
まとめ:ノクティライトは「ヘッドライトをもっと便利に使いたい人」にぴったりの拡張ギア!

「登山用のライトはなるべく1つに絞りたい」「でも、テント内ではもう少しやわらかい光がほしい」──そんな悩みをスッと解決してくれるのがPETZLのノクティライトです。
ヘッドランプをそのままランタンとして使えるこのケースは、荷物を増やさずに光の用途を広げられる優れもの。置く・吊るす・ベルトに付けるなど使い方も自在で、まさに小さくても頼れる“影の主役”。

85gという軽さと、PETZL製品ならではの信頼性を兼ね備えたこのギアは、ソロ登山からファミリーキャンプまで幅広く活躍します。
対応するヘッドランプであればメーカーを問わず使えるので、「ランタンまではいらないけど、もう少し快適に照らしたい」という人にぴったり。コンパクトでかさばらず、登山でもキャンプでも頼れる存在になるはずです。