登山において、「荷物の軽量化」はもはや定番のテーマ。特に、ウルトラライト(UL)志向の登山者にとっては、1グラムの重さの差が快適性や行動力に直結します。
そんな軽量化を目指す人にぴったりのツールが、今回ご紹介する「タニタ クッキングスケール KD-187」です。一見、家庭のキッチン用と思いがちですが、実はこのスケール、登山道具の軽量チェックや装備管理において驚くほど頼れる存在なんです。
なぜ登山で「クッキングスケール」?

登山で使う装備や道具は、軽ければ軽いほどいい。そう言われても、正確に“何がどのくらいの重さか”を把握していなければ軽量化は難しいです。
「ザックの重さがあと100g軽くできたら…」
「このLEDライト、チタン製のほうが軽いのでは?」
「予備バッテリーの本体だけで何グラムだろう?」
そんな悩みを、1g単位で正確に測れるタニタ KD-187がすっきり解決してくれます。
タニタとは?日本発の信頼の“はかり”ブランド

タニタは日本発の計測機器メーカーで、体重計や体組成計、クッキングスケールといった「健康を数値化する」製品に強みを持っています。
創業は1944年と長い歴史を持ち、特に「正確に量れること」と「誰でも簡単に使えること」を両立させた製品づくりに定評があります。
近年は“健康をつくる”という理念のもと、社員食堂を活用したレシピ本の出版など、食と健康の分野にも積極的に取り組んでいるのが特徴です。
登山装備の軽量化にも欠かせない「精密な重さ測定」ができるクッキングスケールKD-187も、そんなタニタの信頼性が感じられる一台です。
タニタのクッキングスケール「KD-187」の基本スペックを表でチェック

「タニタ クッキングスケール KD-187」は、シンプルな見た目ながら登山用途に必要な機能をしっかり備えた計量器です。どのような特徴があるのか、まずは基本スペックを一覧表で確認しておきましょう。
コンパクトなサイズ感と基本的な機能を押さえつつ、登山装備の軽量チェックに必要な1g単位の精密な計量が可能です。
実際にタニタのクッキングスケール「KD-187」で登山道具を測ってみた感想

登山用クッカーやバーナー、軽量な小物類まで、実際にいろいろな道具をこの「タニタ KD-187」で計ってみました。特にウルトラライト装備を意識している方なら、「1gでも軽くしたい」という場面は多いはず。
そんなとき、このスケールの正確さと使いやすさは、まさに頼れる存在です。
圧倒的に見やすい液晶画面

バックライトはないものの、文字高20mmという大きめ表示なので視認性が高いです。室内の明かりでもハッキリと表示が読み取れ、数字がパッと見で分かるのが地味に嬉しいポイント。
タープ、燃料、LED、全部測れる
僕は以下のような道具の計測に使っています:
- チタンカップやチタンマグ(約70〜100g)
- 燃料ボトルに注いだアルコール(1g単位で変化を追える)
- ファイヤースターター、ヘッドライト、マルチツール
- ソフトボトルやウエア(パッキング時に最終チェック)
重量のバランスを確認しながら装備を入れ替えることで、余分な荷物を削減し、ザック全体の軽量化が実現できます。
タニタのクッキングスケール「KD-187」が登山用途で嬉しいポイント5つ

登山ギアの軽量化にこだわる人にとって、「重さを正確に測る」ことは装備選びの要。とくに1g単位で装備の重さを比較するシーンでは、信頼できるスケールが欠かせません。
ここでは、タニタ KD-187を登山目線で使ってみて「これは助かる!」と感じたポイントを5つにまとめてご紹介します。
1. 薄くて収納性バツグン!フック穴付き

厚さ2.7cmとスリム設計。壁掛け用のフック穴もついており、棚の隙間にサッとしまえるので使わないときも邪魔になりません。
2. 風袋引き(ゼロリセット)で効率的に計量
容器を乗せた状態で「0g」にリセットできるので、袋に入れた食料の中身だけの重さを測るのも簡単。登山食の小分け準備にも超便利です。
3. 滑り止め付きで安定性あり
裏面にはシリコンゴムの滑り止め脚があり、道具を置いた時にグラつきにくい設計。小さなナイフやカラビナなども安全に測定できます。
4. とにかく軽い!
本体重量もおよそ200gほどと軽く、必要があれば登山中のベースキャンプや車中泊で使うことも可能です。
5. 電池式で持ち運びしやすい

単4電池2本で駆動するため、コードレスでどこでも使えるのが強み。USB充電式ではないぶん、アウトドア用途には向いていると言えます。
注意点:クッキングスケールでは難しい「ザックの総重量」などは吊り下げ式スケールが活躍

タニタのクッキングスケール KD-187は、最大1kgまでの小型ギアや食料などの計量に最適ですが、ザックの総重量やテントなどの大型装備には対応しきれません。
- 大型のザック
- 冬山用のヘビーギア
- テント本体+ペグ込み
こういった“1kg超え”のアイテムを測るときは、「吊り下げ式デジタルスケール」との併用をおすすめします。重量制限がシビアな公共交通機関での移動時や、UL装備の見直し時にも大活躍します。
タニタのクッキングスケール「KD-187」はこんな人におすすめ!

- ULハイキングやソロ登山をする人
- 自炊派で登山食の重量を調整したい人
- 道具ごとの重さをきちんと記録したい人
- 1gの重みを“体で感じる”経験がある人
登山での装備の見直しや、ブログやSNSでの情報発信をしている人にもぴったり。写真付きレビューの正確性も上がるので、ギアレビューをする人には特におすすめです。
まとめ|軽量化はタニタのクッキングスケール「KD-187」で“計ること”から始まる

「なんとなく重い気がする…」ではなく、「明確に数値で把握する」。それだけで、登山装備の選定が一段と洗練されます。
タニタ KD-187は、
- 家庭用クッキングスケールという枠を超えて、
- 登山準備の頼れる相棒であり、
- 軽量化を本気で考えるすべての人におすすめできる1台です。
機能性・収納性・価格のバランスも絶妙で、“最初の1台”としても後悔のない選択になるはず。