僕が初めて購入したインナーシュラフは、今回紹介するSea to Summit(シートゥサミット)の「サーモライトリアクター」。
今では、より軽量なCocoon(コクーン)のマミーライナーも持っていて、気温や山行の時期・場所に応じて使い分けています。
特に寒い時期には、サーモライトリアクターの出番が多く、保温力の高さとシュラフの汚れを防げる点で本当に頼りになるアイテムです。今回は、そんな「サーモライトリアクター」の実際の使用感をレビューしていきます。
Sea to Summitとは?

Sea to Summit(シートゥサミット)は、オーストラリア発のアウトドアブランドで、「海から山頂まで(Sea to Summit)」という名前の通り、あらゆる冒険シーンを快適に、軽やかにするギアを展開しています。
特に軽量で高機能なスリーピングギアやドライバッグ、クッカー類に定評があり、登山やULハイク、バックパッキング愛好者の間で高い信頼を得ています。
シンプルながら実用的なデザイン、そして過酷な自然環境でも頼れる耐久性が、多くのアウトドアマンに選ばれる理由です。
サーモライトリアクターの詳細

実際に使ってみると、思っていた以上に「軽くてあたたかい!」という印象。真夏のテント泊なら、これ一枚で寝袋いらず。秋〜春にかけては、手持ちのシュラフにプラスするだけで体感温度がグッと上がります。
「荷物は減らしたいけど、寝るとき寒いのはイヤ!」というUL志向の登山者にもドンピシャのアイテム。保温性をアップしながらも、荷物はミニマムに抑えられます。
サーモライトってなに?──中空繊維の実力を体感

まず注目したいのが、このライナーに使われている「サーモライト」という素材。
これはポリエステルの一種なのですが、繊維の内部がストローのように中空構造になっており、空気の層が保温性を高めてくれる仕組み。
フリースほど嵩張らず、ダウンのように水濡れに弱くもない。軽量で通気性がありながら、しっかりと暖かい。まさに登山のような過酷な環境でこそ活きる素材です。
ちなみに、使用されているのは80g/㎡の最軽量サーモライト。軽さと保温性のバランスに優れたグレードです。
保温力は最大+8℃!夏でも高山でも“あと一枚”が効く

このサーモライトリアクター、公式にはスリーピングバッグの保温性を最大+8℃向上させると謳われています。
時期や天候にもよりますが、体感的には「9月の南アルプスで夏用シュラフと合わせたら寒くなかった!」という感じの保温力です。夜間の気温が下がるテント泊でも、サーモライトリアクターを中に入れるだけでしっかり暖かく感じられました。夜中に冷えて目が覚める、なんてことが明らかに減りました。
特に稜線上のテン場や風が強い場所では、体温低下が命取りになる場合もあります。シュラフを買い替えるより、このライナー1枚を追加した方が、軽量で効果的というケースも多いはずです。
夏はサーモライトリアクター単体でも使える万能選手

夏場なら単体でも寝袋代わりになること。実際、7月下旬の標高1000m前後でこのライナー単体+薄いブランケットだけで眠れました。
軽装で行きたい夏山ハイクや、避難小屋泊にもぴったり。汗をかいてもサーモライトは通気性があるので蒸れにくく、肌触りもサラリとしていて気持ちいい。
もちろん、寝袋の汚れ防止用のインナーとしても超優秀。毎回寝袋を洗うのは大変なので、ライナーを洗うだけでOKという手軽さは嬉しいポイントです。
サーモライトリアクターのサイズ感!250gの軽さと、11×15cmの収納サイズに驚く

登山装備で重要なのはやっぱり“軽さとコンパクトさ”。
このライナーは250gとインナーシュラフとしては軽く、収納時は径11×15cmと小さくまとまります。しかも付属のスタッフサックはウルトラシル素材でツルッと滑りが良く、収納もスムーズ。
マミー型+フットボックスで寝心地も◎

形状は体に沿うマミー型。首元にはドローコード付きのフードがあり、開口部からの冷気侵入を防いでくれます。
さらに足元が広く取られたフットボックス構造で、つっぱる感じもなく快適。
寝返りを打つ人でも窮屈に感じにくいのが嬉しいポイントですね。開口部には視認性の良い縁取りもされていて、薄暗いテント内でも向きが分かりやすい工夫も◎。
サーモライトリアクターはこんな人におすすめ!

・夏でも稜線の冷えが気になる人
標高が高い山では真夏でも冷え込むことがあり、リアクターがあると安心です。
・冬用シュラフは重いけど保温性は欲しい人
軽量なリアクターを追加するだけで、手持ちのシュラフが格上げされます。
・シュラフを汚したくない人(洗濯を減らしたい人)
ライナーを使えば汗や皮脂がシュラフに直接触れず、メンテナンスも楽ちん。
・登山に限らず、防災や旅行にも使いたい人
コンパクト収納できて汎用性が高く、非常用持ち出し袋にもぴったり。
・ULスタイルの登山を目指している人
軽量・コンパクトで荷物を減らしたいミニマリスト登山者にも最適です。
サーモライトリアクターを実際に使ってみての感想:買って本当に正解だった

私はこのライナーを使い始めてから、テント泊での睡眠の質が明らかに変わりました。夜中に寒くて起きることもほぼなくなり、目覚めたときの疲労感が段違い。そしてなにより、「いざというときの安心感」が違う。
登山中に「夜の寒さ」が不安要素になっているなら、この1枚は間違いなく費用対効果抜群のアイテムだと思います。それでいてオールシーズン活躍してくれるので、コスパも文句なし!
サーモライトリアクターの口コミ評判
実際に「サーモライトリアクター」を使っている登山者やキャンパーの方々の口コミをまとめました。軽量コンパクトで持ち運びやすいのに、保温性が高く使い勝手がいいと評判です。
夏の北アルプスで使用しましたが、シュラフを使うほどではないけど寒い…という微妙な気温にぴったりでした。リアクター単体でも体を包み込むような温かさがあり、これ1枚で快適に眠れました。軽くて荷物にならないのも嬉しい!
春のキャンプで普段の寝袋にプラスして使いました。夜間に気温が下がっても、シュラフの中がほんのり温かく感じられて、目が覚めることなく熟睡。想像していた以上に保温効果が高くてびっくりです。通気性も良く、蒸れにくいのが好印象。
248gと非常に軽く、収納サイズも小さいので、UL(ウルトラライト)装備を目指す登山者にはぴったり。サブシュラフ的に使うもよし、夏場はこれ一枚で済ますもよし。スタッフサック付きでパッキングもしやすく、山旅の自由度が上がります。
シュラフの中に入れて使うことで、汗や皮脂による汚れが直接シュラフに付かなくなりました。洗濯も簡単だし、なにより乾きが早い!保温だけでなく、衛生的に使えるという意味でも重宝しています。
サーモライト素材はシャカシャカしすぎず、柔らかくて肌ざわりがとても良いです。寝返りしても静かで、化繊特有の不快感がないのが好印象。夏場は汗ばむこともあるけど、通気性があるので不快感は感じにくかったです。
全体的に「軽いのにしっかり暖かい」「単体でも使える汎用性」「汚れ防止にもなる」という評価が目立ちました。特に春~秋にかけての登山・テン泊ユーザーにとっては、一枚持っておくと安心できるアイテムです。
【徹底比較】SEA TO SUMMIT リアクターシリーズ4モデルの違いは?用途別おすすめも紹介!

「軽くて暖かい寝袋が欲しい」
「夏も冬も対応できる保温アイテムが欲しい」
そんな登山・キャンプ愛好家に長年選ばれているのが、SEA TO SUMMIT(シートゥサミット)のリアクターライナーシリーズです。
このライナーは、単体で使用すれば薄手のスリーピングバッグとして、また寒い時期にはシュラフの中に入れて保温性をアップさせる「インナーシュラフ」として活躍してくれます。
以下では、人気の4モデルをわかりやすく比較しながら、それぞれの特徴や選び方のポイントを紹介します。
製品名 | 重量 | サイズ | 向上温度(目安) | 特徴 | 収納サイズ | A |
---|---|---|---|---|---|---|
リアクター | 248g | 210×92cm | 最大 +8℃ | 軽量・通気性◎ 定番モデル | φ11×15cm | Amazonで見る / 楽天で見る |
リアクター コンパクトプラス | 263g | 183×90cm | 最大 +11℃ | 胴回り&足元強化/小柄向け | φ11×15cm | Amazonで見る / 楽天で見る |
リアクター エクストリーム | 353g(コンパクト)383g(スタンダード) | 198×80cm(コンパクト)216×80cm(スタンダード) | 最大 +15℃ | 厚手で保温重視/秋冬登山にも | 12×15×7.5cm | Amazonで見る / 楽天で見る |
リアクター フリースライナー | 379g | 200×70cm | 最大 +18℃ | 最も暖かい/起毛フリース素材/1/4ジッパー付き | φ13×22cm | Amazonで見る / 楽天で見る |
モデル別の選び方&おすすめポイント
リアクター(軽さ&汎用性重視)
この記事で紹介しているモデル。最も軽量で、通気性と保温性のバランスが良いです。夏山登山や低山の春秋キャンプにぴったりで、「とりあえず1枚持っておく」用途にも最適です。ザックに忍ばせても負担にならないサイズ感も◎。
リアクター コンパクトプラス(コンパクト+保温性)
身長180cm以下の方向けの短めサイズ。胴体と足元に厚手の素材を配置することで、体幹をしっかり温めつつ、全体の重量は抑えられています。寒さが気になる女性登山者やUL派にもおすすめ。
リアクター エクストリーム(秋冬にも対応)
シリーズの中で保温力に優れた本格派モデル。テーパード設計とドローコード付きフードでしっかり保温。冷え込む高所や3シーズン用シュラフの補強にベストです。
特に晩秋〜残雪期の山行を想定している方に◎。
リアクター フリースライナー(最強の保温力)
最大+18℃の保温性を誇る最暖モデル。起毛フリースの肌ざわりが良く、寒がりの方や真冬のキャンプにも対応。夏はこれ単体で寝袋代わりにもなります。やや重めですが、それを補うほどの暖かさと快適性。
SEA TO SUMMITのリアクターライナーは登山スタイルや季節に合わせて選ぼう!
迷ったら、まずは定番の「リアクター」から。寒さが気になるなら「エクストリーム」や「フリース」を。小柄で軽量装備派なら「コンパクトプラス」もおすすめです。
あなたの登山スタイルや行く季節に合わせて、ぴったりの1枚を選んでみてください。きっと快適な山の夜が手に入ります。
まとめ:Sea to Summitのサーモライトリアクターは実用的なアイテム

SEA TO SUMMITのサーモライトリアクターは、「軽量・コンパクト・高保温・快適・汎用性◎」の5拍子がそろった、登山者の味方。
寝袋のポテンシャルを底上げし、夏山では単体でも活躍するという実用的な一本です。僕にとっては、「買ってよかったテン泊登山ギアBEST3」に確実に入るアイテム。
インナーシュラフやライナー選びで悩んでいる方は、ぜひSea to Summit サーモライトリアクターもチェックしてみてください!
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