登山において、火を使う場面は多岐にわたります。
お湯を沸かす。
調理をする。
防寒のためにカイロを温めたり、焚き火をしたり——。
どれも「火がなければ成立しない」行動です。

だからこそ、火を起こす手段は登山装備の中でも最重要アイテムのひとつ!
そこでいざライターが使えなかった場合の予備としてファイヤースターターを購入してみたのでレビューします!
普段はBICライター。だけど完璧じゃない

僕が普段使っているのは、世界中で信頼されている【BIC 使い捨てフリント式ライター(J23)】。
- 着火回数は目安で1,800回
- 炎の安定性、着火性能、ガスの無臭性など、ISO9994品質基準を100%自動チェック済
- 軽量&スリムな本体(わずか12g)でポケットにもすっぽり
山道具の中でも、圧倒的な信頼感があります。
でも例えば標高の高い場所ではガスの気化が鈍くなり、着火しにくくなることがあります。風が強すぎて火が着かないこともあるし、ガス切れやライター自体が落下や水濡れで使えなくなる可能性もゼロじゃない。
テント泊前夜に判明した“まさかのBICライターガス切れ”

久しぶりのテント泊。ちょっと不安もあったので、前日の夜に予習がてら自宅でカレーメシを作ってみることに。
いつものようにポケットからBICライターを取り出し、カチカチ……ん? 火が出ない?
何度やっても火花はしっかり飛んでいるのに、ガスが出ている気配がない。「そういえば購入してから何年も経ってたっけ…」と思い出したときにはもう遅い。完全にガス切れでした。
もしこれが山の中だったら? そう考えただけでゾッとしたのを覚えています。
普段から頼りにしている道具でも、いつかは“寿命”が来る。このとき初めて、「火を起こす手段は複数あってしかるべきだ」とそう思いました。
バックアップに選んだのは、NexLand FNP ファイヤースターター

いろいろ調べて購入したのが、Amazonで見つけた【NexLand FNP ネックレス式ファイヤースターター】。
購入したファイヤースターターの特徴
- フェロロッド × セラミックストライカーの組み合わせで安定した火花
- ステンレスよりもサビに強いセラミック製、耐久性も抜群(ストライカーは最大12,000回使用可能)
- コンパクトかつ軽量(ネックレス紐は取り外して軽量化)
- パラコード付きで、カスタマイズや緊急時のロープ代用も可能
実際に試してみて驚き!小さいながらもちゃんと火花は飛ぶ

小さいながらも、複数回火花を飛ばす事でアルコールストーブやガスバーナーにしっかり着火できました。
火花がキリキリッと飛び、アルコールに火が入り、ふっと青い炎が立ち上がる瞬間は「これぞバックアップの真価」と実感。
ただし、焚き火などの大きな火を起こすには火力が心もとないため、ちょっと難しいかもしれません。あくまでも小型バーナーやUL系ストーブ向きの、頼れるサポートギアと考えるのがよさそうです。

これで万が一、山でBICライターのガスが切れてもひとまず慌てずにすみそうです。
使い方のコツと保管方法

初心者でも扱いやすいように、ポイントをいくつかご紹介します。
着火のコツ:
- ロッドを45度くらいの角度で斜めに立てる
- ストライカーを強く、素早く引き下ろす(押すのではなく引く)
- 火口(アルコール、ガスストーブなど)は事前にセットしておく
保管のポイント:
- 100均のセリアで購入した袋にIN。
- 湿気に強いとはいえ、濡れたら乾かすのが基本。
- ネックレス紐は外して軽量化+コンパクト化。登山時の装備に混ざっても邪魔になりません。
安心は“2段構え”で作るもの

現在の僕の火起こしセットはこの2本立て。
▶︎ BICライター(メイン)
▶︎ NexLand FNP ファイヤースターター(バックアップ)
これにしてから、テント泊登山でも心に余裕があります。「火がつくか?」ではなく、「どれでつけようか?」という選択肢があるだけで、気持ちの安定感が違います。
まとめ:小さくても大きな安心をくれる、ファイヤースターターという選択

「火がつかない」
それは、山の中での快適さだけでなく、安全すら左右する重大なトラブルです。
どんなに優れたライターでも、100%を保証するものではありません。
だからこそ、バックアップの火起こし道具は“命を守る道具”にもなり得るのです。
特にNexLandのような小型・軽量なファイヤースターターなら、持ち運びの負担もゼロに等しく、備えておくに越したことはありません。
「軽くて小さいけれど、いざという時に頼れる」
そんな一品こそ、登山装備に加えるべき道具の条件だと思います。
気になった方は、次の山行前にAmazonでチェックしてみてください。防災グッズとしても、普段のキャンプ道具としてもおすすめです!