登山にジップロック?それ本当に必要?
結論から言うと、ジップロックは登山のマストアイテム! 軽量で丈夫、そして防水性能まであるため、あらゆるシーンで活躍します。
登山ギアの軽量化を意識するなら「軽くて多用途なアイテムを活用する」ことが重要。ジップロックはまさにその代表格です。
今回は「登山でジップロックを使うべき理由」と「便利すぎる活用術」を紹介します!
ジップロック(Ziploc)とは?

ジップロック(Ziploc)はアメリカの「SCジョンソン社」が生み出した密閉式のプラスチックバッグ。名前の由来は、ジッパーのように“ジップ”して、しっかり“ロック”できるから。食品保存のイメージが強いけど、その密閉力と防水性が登山やキャンプでも役立ちます。
そしてジップロックには実は「SCジョンソン社」と「旭化成」の2つのブランドが存在します。
SCジョンソン社のジップロック
アメリカ発のZiploc(ジップロック)は、SCジョンソン社が展開する公式ブランド。海外製品で日本でも販売されています。
旭化成のジップロック
日本国内で販売されている「ジップロック」は、旭化成ホームプロダクツがSCジョンソン社からライセンスを取得して販売しているもの。つまり日本のジップロックは旭化成が製造・販売しているんです。
✅ 日本向けに品質や仕様がカスタマイズされている
✅ SCジョンソン社のものとは若干違いがある(厚み・サイズなど)
日本のスーパーやドラッグストアで見かけるジップロックは実質「旭化成のジップロック」と言ってもOK!
なぜ登山にジップロックが必要なのか?

「ジップロックって食品保存用じゃないの?」と思うかもしれませんが、実は登山ではめちゃくちゃ使える万能アイテムなんです。軽くて防水性があり、整理整頓にも便利。
何枚か持っていけば、いざという時に助かること間違いなし!
超軽量なのに防水性能が高い
ジップロックはほぼ無視できるほど軽量なのに、中身をしっかり防水できるのが魅力。急な雨や湿気から大事な荷物を守るのに最適です。
例えば、スマホや紙の地図をジップロックに入れておけば、突然の雨でも安心!
荷物の軽量化を考えると、防水ポーチよりもジップロックのほうが圧倒的に軽くてコンパクトなので、UL(ウルトラライト)登山派の中にも愛用している方は多いです。
荷物を整理しやすく、すぐに取り出せる
登山中、ザックの中で荷物がごちゃごちゃになりがち…。でもジップロックを使えば、細かいアイテムを種類ごとに分けられるので整理しやすい!
例えば、
✅ 行動食用のジップロック → ナッツやチョコを小分けに
✅ 薬・救急用品用のジップロック → 絆創膏・痛み止め・常備薬をまとめて収納
✅ 貴重品用のジップロック → スマホ・財布・鍵など
こうしておけば、必要なものをすぐに取り出せるので無駄な時間を省けます!
匂い対策&食料の小分けに最適
登山では「食料の匂い対策」も大事。山では動物が食料の匂いを嗅ぎつけることがあるため、ジップロックで密閉することで匂い漏れを防げるんです。
また、食料の小分けにも便利。
✅ フリーズドライ食品 → 1食分ごとに小分けしておく
✅ 粉末スープやプロテイン → 必要な分だけまとめて収納
✅ 余った行動食 → 次回の登山用に保管
「1回の登山で全部使い切るとは限らない」 ので、小分けしておけば次の登山でも無駄なく活用できます。
ゴミ袋としても使える(防臭効果あり)
登山中に出るゴミは必ず持ち帰るのがルールですが、食べ終わった後の袋やティッシュなどは匂いが気になることも…。
ジップロックに入れて密閉すれば、ザックの中で匂いが広がるのを防げます。
特に山小屋泊やテント泊ではゴミの管理が重要なので、ジップロックを最低でも1枚は持っていくと安心です。
登山で使えるジップロックの小技・活用術
ジップロックはただの保存袋じゃない!
登山ではその便利さをフル活用することで、荷物の整理整頓や防水対策、エマージェンシー時にも大活躍。ここではジップロックを登山で使うための小技や活用術を紹介します。
圧縮パッキングで荷物をコンパクトに
着替えやタオルをジップロックに入れて空気を抜けば、コンパクトに圧縮できる!
✅ 防寒着をジップロックに入れてコンパクト収納
✅ タオルや下着を圧縮してかさばりを減らす
これをやるとザックの容量に余裕ができるので、荷物をできるだけ小さくまとめたい人におすすめ!
スマホを入れれば簡易防水ケースに
山では突然の雨や汗でスマホが濡れるリスクがありますが、ジップロックに入れておけばそのまま操作できる防水ケースに早変わり!
✅ スマホのタッチ操作もOK
✅ GPSアプリやYAMAPもそのまま見られる
✅ 予備バッテリーも一緒に入れれば充電も安心
わざわざ専用の防水ケースを買わなくても、ジップロックで代用できちゃいます!
湿気対策にシリカゲル(乾燥剤)とセットで使う
登山で使ったカメラやスマホのレンズは結露してしまうことがあるので、ジップロックに 乾燥剤(シリカゲル)と一緒に入れておくと湿気対策になります。
✅ カメラ・スマホ・モバイルバッテリーの保管に◎
✅ 使わない着替えを湿気から守れる
✅ 食料の湿気対策にも使える
山の天候は変わりやすく、湿気が多いと電子機器が故障する原因にもなるので簡単な湿気対策としておすすめ!
使い捨てカイロを長持ちさせる
寒い冬、登山やアウトドアで頼りになるのが使い捨てカイロ。でも「朝はめっちゃ使いたいけど、昼間は暑い…」「夜まで持たせたいのに気づいたら温度が下がってる…」なんてことよくありますよね?
実はジップロックで使い捨てカイロは“オンオフ”できるんです。
① 使用中のカイロを「フリーザーバッグ」に入れる
② できるだけ空気を抜いて密閉する
③ 使いたいときに取り出せば、また温かくなる!
鍵を握るのは「空気」。カイロの発熱は中に入っている鉄粉が酸素と反応することで発生します。つまり空気を遮断すれば発熱をストップできるということ。
この方法を使えば、朝使って→昼は休ませて→夜に再始動みたいな使い方が可能に。
登山にジップロックは「持っていかない理由がない!」
登山にジップロックを持っていかない理由、正直なところ全くないと言っても過言ではありません!
軽量でコンパクト、しかも多機能。もしあなたが登山ギアの選び方に迷っているなら、ジップロックは絶対に持っていくべきアイテムです。
登山でジップロックが活躍するシーン
- スマホ・貴重品の防水&防塵対策
- 行動食や食料の小分け&匂い対策
- ゴミ袋として活用(防臭効果あり)
- 着替えや防寒着の圧縮パッキング
- 湿気対策(乾燥剤と一緒に保管)
- カイロのオンオフ
「たった数グラムのアイテムで、こんなに便利なら持たない理由がない!」
登山のパッキングをもっとスマートにするためにも、ぜひジップロックを活用してみてください!
登山でよく使われるジップロックのサイズ&用途
登山ではジップロックのサイズをうまく使い分けることが、荷物の整理整頓や防水対策において非常に重要です。
ここではよく使われるジップロックのサイズとそれぞれの用途をご紹介します。
スタンダード(ジップロック フリーザーバッグ)
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✅ おすすめサイズ:L・M・S
✅ 厚みがあって丈夫。密閉性◎
→ 食料・行動食・着替え・ゴミ袋として使うならこれ!
サイズ | 容量 | 目安 | 用途の例 |
---|---|---|---|
Sサイズ | 約0.5L | 15×16.5cm | 薬・貴重品・湿気対策(乾燥剤入り) |
Mサイズ | 約1.9L | 18×20.5cm | 行動食小分け・スマホ防水ケース |
Lサイズ | 約3.0L | 27×28cm | 衣類の圧縮・行動食まとめ・地図 |
🟢 使い方の例
✅ Lサイズ → 防寒着や着替えの圧縮、行動食のまとめ
✅ Mサイズ → お菓子やナッツの小分け、スマホの防水ケース
✅ Sサイズ → 常備薬、電池、湿気対策用の乾燥剤セット
スライド式(ジップロック イージージッパー)
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✅ おすすめサイズ:L・M
✅ スライダーで開閉しやすいが、やや重い
→ 手袋をつけたまま開けやすいので冬山や寒冷地向き!
サイズ | 容量 | 目安 | 用途の例 |
---|---|---|---|
Mサイズ | 約1.9L | 18×20.5cm | 行動食・貴重品 |
Lサイズ | 約3.4L | 27×28cm | 衣類・ギア収納 |
防水・耐久性重視(ジップロック スクリューロック)
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✅ おすすめサイズ:300ml・473ml
✅ 液体・型崩れ防止
→ 液漏れしないからスープや粉物に最適!
サイズ | 重量 | 目安 | 用途の例 |
---|---|---|---|
300ml | 36g | 11.8×11.8×8cm | 調味料入れなど |
473ml | 39g | 11.8×11.8×5.8cm | フリーズドライや行動食 |
登山に最適なジップロックの選び方
✅ 防水・耐久性重視なら → フリーザーバッグ(L・M・S)
✅ 開閉しやすさを求めるなら → イージージッパー(L・M)
✅ 液体・型崩れ防止 → スクリューロック(300ml・473ml)
ジップロックは 「軽くて」「防水できて」「多用途」な万能アイテム!登山の快適さをUPさせるために、ぜひ上手に活用してみてください!
登山でジップロックを使うデメリット
ジップロックは登山の万能アイテム…だけど、完璧ではありません。いくつかのデメリットも存在します。
耐久性が低い(破れやすい)
ジップロックは軽くて便利な反面、繰り返し使うと劣化しやすいのがデメリット。
特にザックの中で何度も折り曲げたり、鋭利なギアと一緒に入れると破れたり、ジッパー部分が壊れたりすることも。
🔵 解決策 → なるべくファスナー部分は折りたたまずに。使用前に注意書きをよく読みましょう!
密閉しすぎると中の空気でかさばる
ジップロックはしっかり密閉できるのがメリットですが、空気が入ったままだとかさばることも…。
ザックの中でスペースを圧迫しないようになるべく空気を抜いて収納するのがコツ!
🔵 解決策 → 圧縮してから密閉する
✅ 衣類 → 畳んで空気を抜きながら密閉
✅ 食料 → 個包装のものはできるだけ開封して収納
環境負荷が気になる
使い捨てのプラスチック製品なので、ゴミが増えてしまうのも気になるポイント。
🔵 解決策 → 再利用する&環境配慮のアイテムを選ぶ
✅ 破れるまで何度も使う(数回の登山で使い回しOK)
✅ 100均のシリコン製ジップ袋を活用(繰り返し使えてエコ)
「UL登山を目指す=環境にも優しく」なので、ゴミを減らす意識も大事!
ジップロックは登山で使うべき?
ジップロックは軽量で便利なので、軽い荷物と整理整頓が重要な登山では間違いなく使うべきです。
項目 | メリット | デメリット |
---|---|---|
軽量性 | 超軽量&コンパクト | 鋭利なものに弱い |
防水性 | スマホや着替えの防水対策に◎ | 空気が入るとかさばる |
コスパ | 安くて手軽に手に入る | 環境負荷が気になる |
使い勝手 | 荷物整理&ゴミ袋にも使える | 長期間の耐久性は低め |
「軽量&防水&整理が楽」というメリットが大きいので、登山ではジップロックは積極的に活用しましょう!
耐久性や密閉性に不安があるなら、補助アイテム(ドライバッグ・シリコンバッグ・コジー)と組み合わせて使うのがベスト!