登山に持っていくギアは軽いほどいい。でも「軽い」「便利」「万能」の三拍子そろったアイテムなんてそうそうありませんよね?
しかし、そんな理想のアイテムが実は存在します…それが「アイラップ」!
登山界隈ではUL(ウルトラライト)思想がトレンドになって久しいです。とにかく軽く、コンパクトに、それでいて快適に過ごせる道具が求められます。
軽さを追求するあまり、利便性や使い勝手を犠牲にすることも少なくありません。そんな中「コレ一本で何役もこなせる!」と一部の登山者たちの間で静かに評価を高めているのが日用品としてお馴染みの「アイラップ」です。
スーパーや100均で見かけるただのポリ袋……と思いきや、実は登山シーンでのポテンシャルがバカ高い!
湯せん調理から食器やゴミ袋代わり、さらには防水ケースまで驚くほど多用途に使えるこの袋、一度試したら手放せなくなるはず。
なぜアイラップが登山に最適なのか? その実力を徹底解説しようと思います!
アイラップとは?

アイラップ(アイラップ®)は食品保存や調理に使われるプラスチック製の袋のブランド名で、日本の企業である「岩谷マテリアル株式会社」が販売しています。
アイラップは耐冷・耐熱性に優れ、冷凍庫での保存から、電子レンジや湯煎での調理まで対応。アイラップはただの保存袋にとどまらず、さまざまな用途で活躍する多機能な袋。
特に登山やアウトドアを愛する人々の間で注目されていて、理由はその使い勝手の良さと軽量さにあります。バックパックの隙間にも収めやすく、必要な分だけ持ち歩けるのも大きなポイント。
加えて使い終わった後は捨てるだけで手間いらず。潔いほどのシンプルさが現代のアウトドアライフにぴったりフィットしています。
アイラップ、登山での使い道は無限大!

薄くて強靭なポリエチレン素材で作られ、食材を包むだけでなく、袋ごと湯煎(もしくは袋に直接お湯を注いで)して調理することも可能です。
これによりアウトドアではお湯を沸かすだけで簡単に食事を作ることができ、無駄な道具や食器を減らすことができます。ULハイカーには欠かせないアイテム。
また家で下ごしらえした食材を入れて密封すれば、素材の鮮度や風味も保たれやすく、食材が直接空気に触れないので酸化を防ぐ効果も期待できます。
湯せん調理でクッカー要らず!


登山での調理、洗い物がダルい? なら袋のまま調理しちゃいましょう!
- カレーやスープ:具材と水をぶち込んで湯せん。鍋、汚れません。
- パスタやご飯:米やパスタを湯せんすれば炊飯もお手軽。
- カレーメシ:袋にカレーメシの素とお湯(230ml)をIN。袋の端を折りたたんで待つだけ。
- コジーと組み合わせればさらに便利!:湯せん後にコジー(保温袋)に入れておけば保温効果も長時間もちます。

僕の場合、アイラップに入れたカレーメシを持っていくことが多いです。登山ではお湯を注いで5分待つだけで完成。(保温ボトルでお湯を持っていくのもあり)
食器は不要!洗い物ゼロ化計画
アイラップを使いこなせばテント泊もより快適に!
- コップがわりに:袋にコーヒーやスープを注いでそのまま飲む。
- おにぎりシート:炊いたご飯を入れ、袋ごと握れば即席おにぎり。
- スプーン代用:袋の端を切れば押し出すだけで食べられる。
ゴミ袋・汚れもの収納で快適化
特に臭いが気になるゴミはアイラップに入れて密閉しちゃいましょう!
- 食べ残し・ゴミを密閉 → 臭わない!
- 濡れた靴下を収納 → 他の荷物が無事!
- 緊急防臭対策 → 使い終わったウェットティッシュも密閉可能!
防水ケースとして神レベル
簡易的な防水ケースとしても使えるのでいざという時に便利。特に登山初心者の方は道具もまだ揃っていない場合もあるのでアイラップはどんどん活用しましょう!
- スマホを入れて防水ケース化 → 突然の雨も余裕。
- 応急セットを守る → 救急用品を湿気からガード。
- マッチや乾燥食品を湿気から守る → 無事に火起こし可能!
他のアイテムと比較してみた!

冷蔵庫や冷凍庫、電子レンジでの食材保存に欠かせないアイテム。ですがアイラップ以外にも色々な種類があって、どれが一番便利か迷っちゃうことありませんか?
以下では「アイラップ」とそのライバルたち――ジップロック、シリコンバッグ、クレラップ、そしてビニール袋を徹底比較してみました。
特徴 | アイラップ | ジップロックバッグ | シリコンバッグ | クレラップ | ビニール袋 |
---|---|---|---|---|---|
素材 | ポリエチレン | ナイロン、ポリエチレン | シリコン(食品用) | 低密度ポリエチレン(LDPE) | ポリエチレンまたはポリプロピレン |
耐熱温度 | 100℃以上(電子レンジ対応) | 約90℃〜100℃ | 約200℃(耐熱性高い) | 100℃以上(電子レンジ対応) | 60℃〜80℃ |
強度 | 高い引張強度 | 高い(ジッパー付き) | 非常に高い(耐久性抜群) | 高い強度(耐久性) | 中〜低(用途による) |
透光性(透明度) | 非常に透明 | 透明または半透明 | 不透明または半透明 | 高い透明度(鮮明に見える) | 半透明〜透明 |
使用用途 | 食品保存、電子レンジ加熱 | 食品保存、冷蔵、冷凍 | 食品保存、調理、冷凍保存 | 食品保存、冷蔵、冷凍 | 食品保存、ゴミ袋など |
環境への配慮 | 環境に優しい(再利用・リサイクル可能) | 再利用可能(耐久性が高い) | 繰り返し使用可能(エコ) | リサイクル可能 | リサイクル可能だが材質により異なる |
密閉性 | 高い密閉性 | 高い(ジッパーでしっかり封) | 高い(ジッパー・クリンチ機能) | 非常に高い密閉性 | 中程度(密封には不向き) |
その他の特徴 | 密閉性が高く、臭いが漏れにくい | 使いやすく、何度も使用可能 | 繰り返し使用できて、持ち運び便利 | 非常に柔軟で使いやすい | 密閉性や強度がやや低め |
アイラップ:密封力と便利さでNo.1の座を狙え!
まずはアイラップから。ポリエチレン製の薄くて丈夫なこのフィルム、実は電子レンジにも対応していて、冷凍庫にもピッタリ!高い密閉性で食材の鮮度を保ち、臭い漏れも防いでくれるから、使い勝手が抜群です。使い捨て感は否めないけれど、その手軽さと便利さには勝てません。
ポイント
- 電子レンジ対応:高温でもOK!
- 冷凍保存も得意:保存力バツグン。
- 環境面は少し弱い:再利用は難しいかも。
ジップロックバッグ:密封力、再利用可能でエコ派の味方!
次に登場するのは、みんな大好きジップロックバッグ。密封力はアイラップ以上かもしれません。ジッパーでしっかり封ができるから、液体ものや肉、魚の保存に最適。また、何度も再利用できるのでエコにも貢献。ちょっと強度が強すぎて、使い捨て感が少ないのが特徴です。冷蔵・冷凍はもちろん、強度が高いので旅行やアウトドアにも持ち運びしやすい。
ポイント
- 高い密閉性:食品の鮮度を長持ちさせる。
- 再利用可能:繰り返し使えてエコ。
- 耐熱性はやや低め:加熱には不向き。
シリコンバッグ:食材保存だけじゃない、調理にも使える万能選手
シリコンバッグも最近流行ってますよね。シリコン製で耐熱温度がなんと200℃!オーブンにも対応してるし、冷凍もOK。ジッパーでしっかり封ができて密封性も抜群。冷凍保存から調理まで、マルチに使える万能選手です。ただし少し高価で、見た目がプラスチック感が強いので好みが分かれるかもしれません。
ポイント
- 耐熱性が高い:200℃までOK、調理にも使える!
- 超高密閉性:液体も漏れない。
- 少し高価:コストはかかるが、長期的にはコスパ良し。
クレラップ:安価で手軽に使えるが、密封力は控えめ
「クレラップ」と言えば、手軽に使えるラップフィルム。安価で手に入り、何にでも使える便利さが売りです。ただし密封力はほぼ皆無。冷蔵庫や冷凍庫での長期保存にも不向きです。でもちょっとした食品の包みには大活躍。
ポイント
- コスパ最強:安価で手軽。
- 密封力はイマイチ:長期保存には向かない。
- 柔軟性が抜群:結構何にでも使える。
ビニール袋:コスパ重視の使い捨て派
そして最後に登場するのはビニール袋。安価で入手しやすいけれど、耐久性や密閉性は他の製品に劣ります。ただゴミ袋としても使えるし、ちょっとした食材の保存には使えるので捨てる前提で使うなら悪くはないです。
ポイント
- 超安価:使い捨てに最適。
- 密閉性は弱い:食品保存にはあまり向かない。
- 強度は低め:破れやすいことも。
結論:
- 軽量&コスパ重視ならアイラップ一択!
- 完全防水を求めるならジップロックが安心
- 長期的に使うならシリコンバッグもありだが重さがネック
アイラップはビニール袋ではない?


アイラップは確かにポリエチレン製でビニール袋と同じ素材が使われていますが、厳密には「ビニール袋」とは少し異なります。
ビニール袋は一般的にゴミ袋や小物の保管などに使われる厚みや強度が低い袋を指しますが、アイラップは「ラップフィルム」として使用されることを意図して作られています。
違いを簡単にまとめると:
- アイラップ:ポリエチレン製のラップフィルムで、薄くて柔軟性があり、密封性が高く、食品保存や冷凍保存、電子レンジでの加熱にも対応しています。強度が高く、臭い漏れや乾燥を防ぐ特性があります。
- ビニール袋:一般的にポリエチレンまたはポリプロピレン製の袋で主にゴミ袋や小物収納として使用されます。耐久性はアイラップに比べると低めで、密閉性もアイラップほど高くありません。
アイラップはその形態(フィルム状)と密封性、用途において通常のビニール袋とは異なる役割を持っているため、両者は似ているものの使い方が異なります。
登山でアイラップ使用時の注意点


登山で食材を保存したり、物を整理したりするためにアイラップを使うことは軽量化を目指す登山者にとってはかなり魅力的な選択。
でも便利さの裏にはちょっとした注意が必要。ポリエチレン製で薄いからこそのリスクもあるので、ここではアイラップを使う時のポイントを紹介します!
耐熱温度120℃まで。火にかけるな!
直火はNG!アイラップは火に弱いので、登山中にストーブや焚き火の近くに置くのはやめましょう。火の粉が飛んできたり、ちょっとした熱で溶けちゃうなんてことになりかねません。
- 直接火に当てるのはNG!
- 湯せんするならなるべく鍋の底に触れないように。
耐久性はそこそこ。鋭利なものは注意!
アイラップは登山中、岩や枝に引っかかるとあっという間に破れてしまう可能性大。なので食材や小物を包むときは、強度を考慮して包みすぎないように。荷物が多すぎるとザックの中でパンクする可能性も…。
- ナイフやフォークをそのまま突っ込むと破れる。
- 重いものを入れるなら二重にすると安心。
使い捨て=ゴミはちゃんと持ち帰ろう!
アイラップは便利だけど使い捨て感が強いアイテム。登山中に環境を守るためにはアイラップをしっかりと再利用するか、ゴミとして持ち帰る準備をしておく必要があります。山の中でアイラップが風に飛ばされてゴミになったら大変なので、使う分だけを用意してゴミをちゃんと持ち帰ることをお忘れなく。
- 再利用できるならする!
- 登山後はしっかり分別!
結論:アイラップは登山の神アイテム

以上、登山において軽量性と機能性を兼ね備えたアイテムは貴重ですが、アイラップはその両方を完璧に満たしてくれます。
クッカー不要で湯せん調理ができ、食器代わりやゴミ袋になり、防水対策までカバーする万能性。さらに持ち運びが楽でコストも激安。これを持たない理由がないです。
「いやいや、そこまで万能ならもっと話題になってるでしょ?」と思うかもしれませんが、アイラップの真価は実際に使ってみないと分かりません。ULハイカーはもちろん、テント泊や長期縦走する登山者にとってもこれは間違いなく役立つギア。
次の登山、アイラップを持っていかない? そんなのもったいなさすぎます!